12日に開幕したテニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)車いす部門に出場中の日本の男女エース、
小田凱人と
上地結衣が同大会を全日程生中継するWOWOWのインタビューで意気込みを語った。
>>ジョコビッチ、アルカラスらウィンブルドン組合せ<<17歳にして世界ランキング1位の座につき、先月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で四大大会初優勝を飾った小田は今大会に第1シードとして出場している。
一方の上地は今大会第2シードとして出場し、悲願のウィンブルドン初制覇を目指す。
【小田凱人インタビュー】
Q. まずは全仏オープン優勝おめでとうございます。史上最年少の17歳で世界のナンバーワンになりました。状況が変わったと思いますが、どのように感じていますか。
「ありがとうございます。あの試合からはガラッと変わりました。これまでとは違った多くの方からメッセージをいただいたり、今までにはないいろいろなところからの反響を大きく感じています」
Q. 昨年の全仏オープンが初出場、そのちょうど1年後にグランドスラム初優勝。こうなることを想像されていましたか。
「去年のグランドスラム初出場から優勝するつもりでやっていました。どの大会でももちろん勝つという気持ちでやっているので、それが1年間で優勝までいけたっていうのはすごい評価できると思っています」
Q. 芝への対策は何かしましたか。
「芝でボールが弾まないので打点が低くなることがあります。特にスライスは本当に止まってしまうボールもあるので、クレーは割と跳ねてきたりとかイレギュラーしたりすることがありましたけども、特に芝は低くイレギュラーしたりもあるので、クレーとは違う感覚ではやっていました。自分の武器は早く攻めて、先手必勝のテニスだと思うので、芝でもハードでもクレーでも関係なく、そういう練習を貫いてやってきたので、芝は特にクレーよりも動きにくいし、パワーがいるのでその辺でやっぱり自分のショットというのはより効果的になるのではないかなと思っています」
Q. 緊張している時や、パフォーマンスが出ないときには、試合中にどのようなことを思っているのですか。
「特に全仏での決勝戦は他の試合と比べてかなり緊張していました。ウォーミングアップの時もふわふわしている感じがあり、逆に試合が始まってからは思っていた以上にエースが決まったりだとか、良い所にボールが入ったりしたので、少しほっとしたというか意外と緊張しない、と感じました」
「ただ緊張する試合ももちろんあるので、そういう時は『緊張をしている自分』『その場にいる自分』を楽しむようにしています」
Q. 最後にウィンブルドンの意気込みをお願いします。
「負けられない立場になったと思うので、そういった意味ではプレッシャーももちろん少しはありますけど、それを楽しんでパワーに変えてまた優勝を狙って準備していますし、試合に入れば必ず良いプレーができると思うので、ぜひ試合を楽しんでいただければなと思います」
【上地結衣インタビュー】
Q. 全仏が終わって3週間ですが、具体的にどのような調整されてきたのでしょうか。
「昨年は芝のコートで前哨を戦ったんですけど、今回そこはパスして、兵庫県にある芝のコートでお世話になって、トレーニングを行なって、ローランギャロスの次のクレーの大会で少し利き手の左手を痛めてしまったのもあって、リカバリーしながらトレーニングを積んできたっていうような3週間でした」
Q. 手のほうの調子はいかがですか。
「手のほうはバッチリとトレーナーさんにも見ていただいて、しっかりと治してきました」
Q. 上地選手にとって、ウィンブルドンってどんな舞台ですか。
「自分にとっては鬼門というか、昨年初めてシングルスで決勝まで残ることができて、反面、優勝者のリストを見るとダブルスでは7回優勝することができていて、ダブルスだったらうまくいくのになって正直思ってしまうところですけど、今回しっかりと日本でも準備することができました。昨年、国枝さんが初めてウィンブルドンでタイトルを獲るところを実際に自分も見させていただいたので、自分も続きたいと思いますね」
12日に行われた1回戦で小田は
三木拓也、上地は大谷桃子との日本人対決を制し、いずれもベスト4進出を決めた。準決勝は14日に行われる予定となっている。
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