テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は2日、女子シングルス3回戦が行われ、元世界ランク3位の
E・スイトリナ(ウクライナ)が世界ランク56位の
A・ブリンコワを2-6, 6-2, 7-5の逆転で破り、昨年10月の第一子出産後初の四大大会16強へ駒を進めた。試合後の会見ではロシア・ベラルーシ選手との握手拒否について、自身の見解とその理由を改めて説明した。
>>ジョコビッチ、西岡ら全仏OP組み合わせ<<>>シフィオンテク、スイトリナら全仏OP組み合わせ<<昨年10月に
G・モンフィス(フランス)との間に第一子を出産していたスイトリナは、同年1月に全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)以来 約1年4ヵ月ぶりの四大大会出場。1回戦で第26シードの
M・トレヴィサン(イタリア)、2回戦で世界ランク204位の
S・ハンター(オーストラリア)を下して3回戦へ駒を進めた。
この日は第1セットを落としたものの、第2・ファイナルセットでは計6度のブレークに成功し逆転。2時間17分で全仏オープン2020年以来の16強進出を決めた。
試合後の会見では今大会話題に上っているウクライナ選手の握手拒否問題について言及。自身がロシア・ベラルーシ選手と握手を交わさないことについて改めて語った。
「始まりはロシア政府との会談に臨んだウクライナ政府との話からだった。ロシア政府との会議に私も参加したの。彼ら(ウクライナ政府側)は彼ら(ロシア政府側)との握手に反対していた。なぜなら、同じ価値観を共有していないから。ロシアが私たちの国に対してしていることは何なのか。私も握手には反対だった。だから、このようなことになったの。我々はウクライナ人であり、1つの目標のために、みんなで団結する。この戦争に勝つという1つの目標のために、我々は団結するの。このテーマに関することは何でもやるのよ」
「私はウクライナ人。私は自分の国のために立っている。男性にも女性にも良い精神を与えるために、可能な限りのことをやっている。今、最前線で国土のために戦っている男性や女性のためにできる限りのことをしているの。今、最前線で戦っている男性や女性を想像できますか?前線にいる男性や女性が、私を見て、何事もないように振舞っている姿を想像できますか?私は国を代表しているの。声を出している。私はウクライナと一緒に立っている。この戦争における私の私の立場がある。ロシア政府やロシア兵が私たちの土地で行っていることは本当に、本当にひどいこと」
「この戦争における私たちの立場があるだけで、さまざまな分野に及んでいる。スポーツに、芸術に、さまざまな分野に影響を及ぼしている。これが私たちの立場なの」
4回戦でスイトリナは第9シードの
D・カサトキナと対戦する。カサトキナは世界ランク69位の
P・スターンズ(アメリカ)をストレートで下しての勝ち上がり。
また、スイトリナは、以前から反戦に関し明確な意志を示しているカサトキナについて称賛の言葉を口にした。
「私はダリア(カサトキナ)に感謝している。そのポジションを取ったことに感謝している。彼女からは本当に勇気をもらったわ」
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