26日に本戦が開幕する男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は24日、シングルス予選1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク299位のD・リンコン(スペイン)が第7シードの
ダニエル太郎を6-1, 5-7, 6-2のフルセットで破り、予選決勝進出を果たした。
>>西岡、アルカラスらマドリッドOP組合せ<<>>シフィオンテクらマドリッドOP組合せ<<20歳のリンコンは今季、1月のITF大会で3週連続で決勝進出。2度優勝、1度の準優勝を飾っている。その後はチャレンジャー大会に出場すると前週のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)ではワイルドカードを受け取り、ツアー本戦初出場を果たした。
2試合勝利すると本戦出場が決まるこの予選。リンコンは昨年大会も予選から出場していたが、1回戦で
M・クレッシー(アメリカ)にストレート負けを喫し姿を消していた。
この日の第1セット、リンコンは第2ゲームでブレークに成功。直後の第3ゲームでダニエルにブレークバックを許すも第4ゲームから4ゲームを連取し、わずか28分で先行する。
続く第2セットでは互いにサービスキープが続き終盤へ。ゲームカウント6-5で迎えた第12ゲーム、15-40で2本のセットポイントを握られるも全て凌ぐ。しかし、3度目のセットポイントをものにされ、1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、第1ゲームでいきなりブレークを奪ったリンコン。終盤でも3ゲーム連取に成功し、2時間8分で勝利した。
大会の公式サイトにはリンコンのコメントが掲載されており「マドリッドでたくさんの知り合いの前でプレーできることはとても幸せなこと。センターコートでの試合は信じられないほどだったよ。ここでプレーするのは特別なことで、試合に臨むのがとても楽しみ。そうやって試合に臨むべきだと思うよ」と語った。
「マドリッドでは最初の数日間、いつも練習が難しい。初日には彼(ダニエル)と練習したけど負けたよ。ここではコンディションがいつも難しいね。標高が高いので、ボールは高く跳ねる。でも、今日は自分のプレーを早く見つけることができ、かなりいいプレーができたよ」
勝利したリンコンは予選決勝で、第21シードで世界ランク128位の
H・グルニエ(フランス)と対戦する。グルニエは1回戦で同143位のL・クライン(スロバキア)を6-7 (6-8), 6-3, 6-4の逆転で下しての勝ち上がり。
また日本勢では予選第13シードで世界ランク117位の
綿貫陽介と今週キャリアハイを更新した同150位の
内田海智が登場。綿貫は同215位の
F・デルボニス(アルゼンチン)を、内田は予選第5シードの
A・ミュレール(フランス)をそれぞれストレートで下している。
本戦には世界ランク34位の
西岡良仁が第28シードとして出場する。
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