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ジョコは「もっと良くなる」

ゴラン・イバニセビッチ
チームと喜ぶジョコビッチ(左がイバニセビッチ氏)
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は20日、シングルス決勝が行われ、第7シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのC・ルード(ノルウェー)を7-5, 6-3のストレートで破り、R・フェデラー(スイス)に並ぶ史上最多タイの6度目の優勝を飾った。試合後にはコーチのG・イバニセビッチ(クロアチア)氏が「これからももっと良くなる」とコメントした。

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Nitto ATPファイナルズは年間の獲得ポイント上位8名のみが出場できる大会。ジョコビッチは過去2008年と2012年から2015年にかけての計5度優勝している。

予選ラウンドロビンではS・チチパス(ギリシャ)A・ルブレフD・メドベージェフに勝利。19日に行われた準決勝ではT・フリッツ(アメリカ)をストレートで下し4戦全勝で決勝に駒を進めていた35歳のジョコビッチは、過去3度対戦し、未だ1セットも落としていない3連勝中のルードと顔を合わせることとなった。

決勝戦、積極的にネットプレーを試みるジョコビッチは3度ブレークチャンスがあったものの互いにサービスゲームをキープして終盤へ。それでも6-5で迎えた第12ゲーム、タイブレークに突入するかと思われたが、ジョコビッチがこの日4度目のブレークポイントとなるセットポイントを決め52分で先行する。

第2セット、徐々に押し込む展開が増えたジョコビッチは第4ゲームでルードを左右に振り回し体勢を崩しブレークに成功。接戦となった第1・第2セットだが、結果的に1度もブレークチャンスを与えることなく、最後はサービスエースで締めて1時間34分で勝利した。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはコーチを務める元世界ランク2位のイバニセビッチ氏のコメントが掲載された。

「彼は22歳の時よりもさらにハードに練習しているんだ。だから今でも優秀だし、これからももっと良くなる。練習への意欲、向上心、より良くなろうとする意志は素晴らしいものだ。彼は、自分の体を大切にしている。僕の時代には、30歳、31歳でテニスを辞めていた。もう、引退を覚悟した年寄りだったんだよ。でも今は、信じられないくらいだよね」

「数年前のロジャー(フェデラー)を見て、ラファ(ナダル)を見てほしい。そして彼(ジョコビッチ)を。彼らは皆、若いプレーヤーが台頭してきていると話している。今年、信じられないような活躍をした最年少の1位、カルロス(アルカラス)がいる。でも、ノヴァークを見てごらん。彼はまだハングリーで、トーナメントに勝ち続け、信じられないようなテニスをしているんだ」

「今の彼はさらに良くなっている。常に向上心を持ち続けている。特に今週は、サーブのパーセンテージが素晴らしく精度も高かった。必要なときにはいつでも、信じられないようなファーストサーブを打つんだ。セカンドサーブは、もっと良くなっているよ。でも、彼のサーブは最高のショットのひとつで、みんな、他のことがありすぎて、サーブについて話すのを忘れているんだ。彼は最高のサーバーの1人。特に、タイトでタフなとき、プレッシャーの中で信じられないようなサーブを打っていたよ」

敗れた23歳のルードは2年連続2度目のATPファイナルズで初の決勝進出となったが、栄冠を勝ち取ることはできなかった。




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(2022年11月21日8時42分)



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