テニスのウィンブルドンは27日、男子シングルス1回戦が行われ、第5シードの
C・アルカラス(スペイン)が世界ランク155位の
J・シュトルフ(ドイツ)を4-6,7-5,4-6,7-6 (7-3),6-4の逆転フルセットで破り、2年連続2度目の初戦突破を果たした。
>>ジョコビッチらウィンブルドン男子 組合せ<<>>土居、本玉らウィンブルドン女子 組合せ<<19歳のアルカラスはシード選手として初めてウィンブルドンに出場。昨年は世界ランク75位として参戦し、2回戦で
D・メドベージェフにストレート負けを喫していた。
優勝候補の一角として出場する今大会だが、第1セットは4度のブレークチャンスを決め切ることができずに追いかける展開に。第2セットでは21本ものウィナーを叩き込みセットカウント1-1に追いついたものの、第3セットを落とし崖っぷちに追い込まれる。
第4セットでは互いに決め手を欠きタイブレークに突入するも、最後はアルカラスが意地を見せ勝負はファイナルセットへ。迎えたファイナルセットでは5本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに78パーセントの確率でポイントを獲得したアルカラスがシュトルフに1度もブレークチャンスを与えることなく抑え、4時間11分の激闘をものにした。
試合後の会見でアルカラスは「とても楽しむことができたよ。4時間以上の素晴らしい戦いだった。僕にとって芝でプレーすることはとても美しいことなんだ。僕は芝でプレーするのが好き。でも、もう少しレベルを上げないといけないね。今日の自分のレベルには満足しているけど」と語った。
「(シード順位は高いけど)この大会の優勝候補の1人ではないからプレッシャーは感じないよ。もちろん、いいプレーができれば優勝できるレベルにはある。でも、芝コートにはもっと経験豊富なプレーヤーがたくさんいるんだ。優勝を目指す重圧はないね」
2回戦では世界ランク53位の
T・フリークスポール(オランダ)と対戦する。フリークスポールは1回戦で同63位の
F・フォニーニ(イタリア)を逆転で下しての勝ち上がり。
同日には第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)、第9シードの
C・ノリー(イギリス)、第10シードの
J・シナー(イタリア)らが初戦突破したものの、昨年4強の第7シード
H・フルカチュ(ポーランド)は敗れ1回戦で姿を消した。
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