男子テニスで世界ランク55位の
M・フチョビッチ(ハンガリー)は21日に自身のSNSを通じて、男子プロテニス協会のATPが20日に公表した「今年のウィンブルドンではランキングポイントを付与しない」声明に対して、「本気なのか?」と疑問を投げかけた。
>>ジョコビッチ、ナダルら 全仏OP男子 組合せ<<>>大坂 なおみら 全仏OP女子組合せ<<ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は先月20日に「ロシアとベラルーシの選手が2022年の同大会にエントリーすることを拒否する」方針を発表。
これに対して反対の姿勢を見せていたATPは、今月20日に声明を発表した。
「どのような国籍の選手であっても、実力に基づき、差別なく大会に参加できることは、我々のツアーの基本。ウィンブルドンがこの夏、ロシアとベラルーシの選手の出場を禁止したことは、この原則とATPランキングシステムの整合性を損なうものである。また、我々のランキング協定とも矛盾している。状況の変化がない限り、非常に残念かつ不本意ではあるが、2022年のウィンブルドンからATPランキングポイントを削除する以外の選択肢はないと考えている」
このATPの発表に対して、昨年のウィンブルドンで自己最高のベスト8入りを果たしたフチョビッチは自身のインスタグラムを更新し、「今年のウィンブルドンではポイントが付与されない。そして昨年のポイントは失われる。これを防ぐ方法がない。本気なのか、ATP??僕のランキングは(今の)60位から130位に下がる。ありがとう!」と、皮肉を込めて投稿した。
また同日には、母国ウクライナで支援活動を行う元世界ランク31位の
S・スタコフスキ(ウクライナ)もSNSを更新し、ロシアとベラルーシの選手の出場を支持するATPに対して、「ATPに失望したと言っても過言ではないだろうね。侵略者と殺人者の側に立つ人がいるとは思ってもみなかった。しかし、私の仲間でさえ、ロシアやベラルーシの選手に同情しているようだ」とつづった。
ウィンブルドンは6月27日から7月10日にかけて開催される予定。
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