女子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)は2日、シングルス決勝が行われ、世界ランク77位の
大坂なおみは第2シードの
I・シフィオンテク(ポーランド)に4-6, 0-6のストレートで敗れ、大会初優勝を逃すと共に昨年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)以来となる1年2ヶ月ぶりのタイトル獲得とはならなかった。試合後には「いつもならロッカールームで泣いていた」と明かした。
>>マイアミOP男女組み合わせ・結果<<今大会、大坂は準決勝で2021年7月の東京オリンピック(日本/東京、ハード)で金メダルを獲得した
B・ベンチッチ(スイス)を下し決勝に進出。一方、世界ランク2位のシフィオンテクは準決勝で第16シードの
J・ペグラ(アメリカ)を破って決勝に駒を進めている。
大坂とシフィオンテクは今回が2度目の対戦で大坂の1勝。初顔合わせとなった2019年のナショナル・バンク・オープン(カナダ/モントリオール、ハード、WTA1000)で大坂が6-4, 7-6 (7-4)のストレートで勝利して以来 約3年ぶりの対戦となった。
この試合の第1セット、第1ゲームで2度のブレークポイントを凌いだ大坂。しかし、第5ゲームでも2度のブレークポイントを握られるとシフィオンテクのリターンに苦しみ最後は強烈なバックハンドを決められブレークを許す。リターンゲームでは1度もブレークチャンスを掴めず先行される。
第2セットでは第1ゲームでいきなりブレークを許す厳しい展開に。その後、ダブルフォルトを犯すなどミスが続いた大坂は1ゲームも取ることができず、1時間19分で力尽きた。
女子テニス協会のWTAは公式サイトに大坂のコメントを掲載し「イガ(シフィオンテク)は、これまで対戦してきた選手とはかなり違っていたので、彼女のやっていることに合わせるのが少し大変だった。でも、次に対戦するときは、もっといい試合になると思う」と語った。
「いつもほどがっかりはしていない。今はちょっと冷静になっているわ。もっとうまくやりたいことがあるような気がするし、また戻ってトレーニングを始めて、次の大会では優勝したい」
「今年の終わりには10位以内に入りたい。そして来年までには1位になっていたいわ。というのは大げさな話ね。近いうちに...トップ5かな。でも、目標はNO.1。そう、NO.1よ」
「何かを追いかけるのはなんだか気持ちがいいし、もっといいものを作ろうと努力するような、そんな感覚が自分に欠けていたのかもしれないと思う。私にとってNO.1というレベルがどこなのか、自分がそこに到達できるのかを知ることができるのは、とてもクールなことだと思う」
一方、勝利したシフィオンテクは3大会連続優勝、そして同一シーズンにBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)とマイアミ・オープンを制覇する、史上4人目の「サンシャイン・ダブル」を達成。キャリア連勝記録を17に更新した。
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