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【検証ダイアデム&ポリファイバー】「ストリングのカラーで変わるのか、ポリエステルとポリエチレンの違いは?」

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【検証:ダイアデム&ポリファイバー】「ストリングのカラーで変わるのか、ポリエステルとポリエチレンの違いは?」

※緊急事態宣言以前のインプレッションとなります。次回以降は特別編でお届け致しますのでお楽しみにください!

前回の記事では、ダイアデムのラケットの発祥のことやお客様のインプレッションをお伝えしましたが、ストリングに関してはまだお伝えできず、今週はその続きを書いていきます。

前回記事【ダイアデム】「NOVA100 大ヒットの予感」>





ダイアデムのポリエステル「ソルティスパワー」と「ソルティスブラック」の違いを探るのが今回のテーマですが、もう一つ気になっているストリングがあります。

ポリファイバーの「ファイヤーレイジリブド」です。



ストリングの表面が歯車状になっていて、ソルティスパワーの星形断面形状と似ているのです。

ファイヤーレイジリブドの素材は、ポリエチレンを使用し、ポリエステルに比べ柔らかい打球感になり、テンション維持が向上します。

歯車状にすることで、ボールをしっかりとホールドし、スピンのかかりを向上させます。

ソルティスパワーの星形断面形状もインパクト時に、突起部分が変形し、ボールとの接触面積が増え、スピンが向上するので考え方はかなり近いと思います。

スリクソンレヴォCS10.0を3本用意し、すべて50ポンドで張り上げました。

まずは、「ソルティスパワー」と「ソルティスブラック」の違いについてチェックしていきましょう。



取っ替え引っ替え打ち比べて微かな違いがわかってまいりました。

「ソルティスパワー」の方が「ソルティスブラック」より若干柔らかいということです。

どちらもポリエステルの中では、柔らかい方に入ると思いますが、星形断面形状がインパクトで潰れてホールド感を生み、スピンもよくかかりますが、フォアスライスのリターンが伸びてくれてリターンダッシュにつながりました。

星形が潰れた後に瞬時に、尖った状態に戻りますので、スナップバックのバックが速いのか、ボールの弾き出しもよく、ボレーも切れがありました。

※ちなみに中居個人の好みの硬さは「ソルティスブラック」の方ですべてが丁度よく感じました。

次の比較は「ソルティス(パワー/ブラック)」と「ファイヤーレイジリブド」の違いです。



はっきり言ってまったく異なるストリングでした。

考え方は同じでも、素材が違う、表面構造が違うとくれば結果は違って当たり前です。

「ファイヤーレイジリブド」は、ポリエチレンならではのまったり感があり、「ソルティス」より柔らかく感じます。

また、歯車状の表面がガリッとボールに食いつき、スピンがかかり、ネットを超えてから急激に落ちます。

ただし、スライスとボレーに関しては個人的に物足りない部分もありました。

歯車状の凹凸が縦糸横糸で、絡んでしまってスナップバックが思ったほど起こらないのです。

ストリンググライドを塗布してみたのですが、効果はあまり見られませんでした。恐らく、凹の溝にストリンググライドの液が入ってしまい、凸の表面に液が行き渡らない状態だったのではないでしょうか。

ベースラインプレーヤーでスピンで粘るシコラーにとっては、ネットの高いところを通過したボールが急激に落下し、バックアウトを激減させてくれることが大いに期待できるストリングでしょう。

スナップバックが少なめなので、バウンド後の跳ね上がりが小さく、一球でも多く打ち返す粘り強さが必要になるでしょう。





今回はすべて、1.25mmを張って約4時間均等に使用しました。

翌日、面圧を測定してみるとソルティスパワー、ソルティスブラックは張り上げた時に面圧47だったのがともに面圧45になっていました。
2~3落ちるのは普通のことです。

ファイヤーレイジリブドは張り上げ時に面圧49で、翌日計った時もまったく変わらず49でした。

ナイロンでもポリエステルでも面圧が落ちることが当たり前ですが、ポリエチレンを素材にしたファイヤーレイジリブドのテンション維持の良さには脱帽です。

またカラーによって硬さが変わってしまうのは、良くあることです。
ストリンガーの人はわかっていると思うのですが、ナイロンでナチュラルカラーとブラックがあると、だいたいブラックの方が柔らかく感じると思います。ソルティスは逆に感じたのですが、もし両方試したことがある方がいらっしゃいましたらご意見を伺いたいです。

自分の感覚が間違っていることも良くございますので。ぜひシェアいただけたらと存じます。

どちらにしても、今回取り上げましたストリングは、特徴のある面白いストリングであることには間違ってないでしょう。

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