国際テニス連盟のITFは11日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が女子テニスで元世界ランク5位の
S・エラーニ(イタリア)のドーピング違反による出場停止処分の期間を2カ月から10カ月に延長したことを公式サイトで発表した。
31歳のエラーニは、昨年2月に自宅で行ったドーピング検査でレトロゾールが検出され、6月から約4カ月間の成績抹消と8月3日から10月2日までの2カ月間の公式戦への出場停止を言い渡された。
出場停止処分が解除された10月以降、エラーニは公式戦へ復帰。当時はランキングを280位まで落としていたが、ツアー優勝を飾るなどで現在は72位まで上げていた。
10カ月の出場停止期間は、昨年消化した2カ月が差し引かれている。
この判決を受け、エラーニは自身のツイッターで「今回のことに対して非常に嫌悪感を感じている。最終的な処分について、失格処分や活動停止など既に7カ月の処分を受けた」と苛立ちを露わにした。
「これまでの人生において、プレーを向上されるような薬物を摂取しようだなど考えたこともない。テニスというスポーツが好きすぎてそんなことは考えられなかった。テニスにはこれまでの人生の全てを注いできた。そしてこんな扱いを受けるに値するとは考えられない。」
「世界ランクもその時に280位まで下がってしまったものの、そこから再びスタートし、また世界の舞台へ戻ってきた。今になって、更に8カ月の制裁措置を言い渡さた。ここまでのこと、全てがナンセンス。何も非難されるようなことは私自身にはない。」
最後に「こんなことがあってから、またテニスをしようという強さや情熱を持てるかどうか、今の自分には分からない」と綴っていた。
6月18日開幕の男子テニスATPワールドツアー500 ハレ / ロンドンをWOWOWメンバーズオンデマンドにて全日程配信予定。 第1日は無料配信。
【配信予定】
2018年6月18日(月)~6月24日(日)
■詳細・配信スケジュールはこちら>
■関連ニュース
・錦織 手首「芝ちょっと怖い」・ドーピング違反で全米欠場へ・大坂 なおみ 自己最高位へ浮上■おすすめコンテンツ
・錦織掲示板・選手フォトギャラリー・世界ランキング・スコア速報