テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は14日目の28日、男子シングルス決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)に敗れるも準優勝を飾った第6シードの
M・チリッチ(クロアチア)は試合後の会見で「もちろん落胆しているし、それは普通のこと。ファイナルセットの第1ゲームでブレークできなかったことが鍵だった」とコメントした
>>錦織vsノビコフ 1ポイント速報<<>>錦織らダラスCH対戦表<<29歳のチリッチは今大会、1回戦で世界ランク77位の
ルー・イェンスン(台湾)、2回戦で同70位の
J・ソウサ(ポルトガル)、3回戦で同45位の
R・ハリソン(アメリカ)、4回戦で第10シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)、準々決勝では第1シードの
R・ナダル(スペイン)の途中棄権、準決勝では同49位の
K・エドモンド(イギリス)を下し、初めて決勝に駒を進めた。
28日の決勝戦、セットカウント1-2とリードを許した第4セットでチリッチは先にブレークを許したが、猛反撃を見せてファイナルセットへ持ち込んだ。
「第4セットはゲームカウント2ー3からの彼のサービスで自分のテニスのレベルを爆発させることができた。そのブレークでかなり自分自身を上げることができた。最高のプレーができ始めた。ボールもとても良く打てていた。驚異的なプレーだった。」
ファイナルセットの第1ゲームで2度のブレークポイントを握ったチリッチだったが、これを活かすことができず、3-6, 7-6 (7-5), 3-6, 6-3, 1-6のフルセットで、3時間3分で力尽きた。昨年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、 芝、グランドスラム)に続き、またしても四大大会2勝目をフェデラーに阻まれた。
チリッチは、全豪オープン2連覇と歴代最多タイの6度目、そして四大大会歴代最多優勝数を更新する20勝目をあげた36歳のフェデラーへ「ほぼ毎週のようにトップにいるために精神的にも、また肉体的にも彼自身がチャレンジしていること。そんなことを彼(フェデラー)は本当に良くやっている。」
「今日のような試合では、彼の年齢では明らかに肉体的能力がプレーに影響するが、また精神的にも彼は自身にチャレンジし、向上し続けることができている」とコメント。
また、フェデラーと対戦するときに気を付けていることについて聞かれたチリッチは「それはシンプル。自分自身にだけ集中すること。彼(フェデラー)を倒すためには自分のベストのプレーをしなければならないのは分かっていた。彼は常に高いレベルを維持しているから、彼との対戦はいつもチャレンジになる」と述べた。
チリッチは、29日に発表された世界ランキングで1,155ポイント加算され、自己最高の3位に上り詰めた。
長年男子テニス界を牽引してきたナダルとフェデラーに次ぐポジションにたどり着いたチリッチは「究極の目標は1位になること。それが目標。そこへ向けて練習している。この1・2年の自分の上達はとても大きい。それが大きな自信に繋がっている。」
「彼ら(ナダルとフェデラー)に次いで3位というのは最高の気分。ノヴァーク(
N・ジョコビッチ(セルビア))やアンディ(
A・マレー(イギリス))、他にも多くの選手が辛い時を過ごしているのは分かっているが、3位になることがどれほど難しいかも理解している。そこまで進歩し、更に進歩を続けているのは自分にとって最高の時」と喜びを噛みしめた。
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