国際テニス連盟のITFは4日に公式サイトで、反ドーピング・プログラムのルールに違反した元世界ランク21位の
T・ベルッチ(ブラジル)に5カ月の出場停止処分を下すと発表した。
30歳のベルッチに科された処分は、2017年9月1日にさかのぼる。
昨年7月にベルッチはスキースター・スウェディッシュ・オープン(スウェーデン/バスタッド、レッドクレー、ATP250)へエントリーするため、2017年1月18日にドーピング検査を受けた時の尿サンプルを提出した。
そのサンプルはカナダのモントリオールにある世界反ドーピング機構(WADA)の研究所で分析された結果、ヒドロクロロチアジドとクロラミノフェナミドが検出された。ヒドロクロロチアジドは2017年にWADAが出した禁止薬物のリストに記載されている物質で、反ドーピング・プログラムでも使用を禁止されているものだった。
2017年9月18日にベルッチは、反ドーピング・プログラムのルールに違反していると訴えられていた。ベルッチはすぐにその違反を認めたが、公式戦への出場を自粛する自発的な暫定処分を拒否。そのため、ベルッチの事案に対する正式な処分が決定するまでは自由に試合へ出場することが可能だった。
ヒドロクロロチアジドがどのように体内へ入ったのか、意図的な過ちやルールを違反するような過失はないと、ベルッチからの弁明は受け入れられた。
反ドーピング・ルールを違反したケースは、ベルッチが初だった。内容は以下の通り。
(1)ベルッチは反ドーピング・プログラムのルール違反を犯した。
(2)ベルッチは5カ月の出場停止処分を遂行しなければならない。
(3)処分は2017年9月1日から、2018年1月31日までとする。規定により、スキースター・スウェディッシュ・オープンで獲得した賞金とポイントは全て没収。
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