男子プロテニス協会のATPは12日、公式サイトで2017年のグランドスラム番狂わせトップ5を発表した。
【第2位:全豪オープン4回戦 M・ズベレフ vs マレー】7年間、
A・マレー(イギリス)は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で準々決勝以上の成績をおさめていた。そのうち5度は決勝進出、2012年は4強入り、2014年はベスト8進出。2016年の後半は絶好調だったマレーは、今年の全豪オープンでも優勝候補の1人だった。
全豪オープンと相性の良いマレーを7-5, 5-7, 6-2, 6-4で下したのが
M・ズベレフ(ドイツ)だった。
サウスボーからのサーブ・アンド・ボレーを武器にマレーを翻弄したズベレフは、これまでグランドスラムの2週目に残ったことがなかった。
四大大会初の4回戦進出だったズベレフは、試合を通して118回ネットへ出るなど自身のプレースタイルを貫き、マレーに反撃を許さなかった。
ズベレフは2015年3月に世界ランク1,067位に後退。それから2年も経たずして、全豪オープン準々決勝の舞台に立った。
【第1位:全豪オープン2回戦 イストミン vs ジョコビッチ】近年、ジョコビッチはキング・オブ・メルボルンと言われる活躍を見せ、直近の6年間で5度の優勝を飾った。2014年は準々決勝で
S・ワウリンカ(スイス)に屈した。
そんなジョコビッチから7-6 (10-8), 5-7, 2-6, 7-6 (7-5), 6-4のフルセットで金星をあげたのは、当時世界ランク117位の
D・イストミン(ウズベキスタン)だった。
ジョコビッチは全豪オープンの連勝が15でストップすると同時に、7年間でトップ100圏外の選手から2度目の敗戦となった。それ以外は、当時世界ランク145位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に敗れた2016年のリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)1回戦。
また、ジョコビッチにとって2008年のウィンブルドン2回戦で
M・サフィン(ロシア)に敗れて以来の早期敗退となった。
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