男子プロテニス協会のATPは5日に公式サイトで2017年のベストマッチ トップ5を発表し、第1位は
R・フェデラー(スイス)と
N・キリオス(オーストラリア)のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)準決勝となった。
【2位:ドミニク・ティーム vs グリゴール・ディミトロフ】第2位は、5月に行われたムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)3回戦で、
D・ティーム(オーストリア)が
G・ディミトロフ(ブルガリア)を4-6, 6-4, 7-6 (9-7)の逆転で下した試合。
クレーコートを得意としているティームは、ディミトロフに握られた3本のマッチポイントを全てしのぐと、2時間34分で勝利をものにした。
この試合でティームは第1セットをディミトロフに奪われ、第2セットはゲームカウント1-3、ファイナルセットもゲームカウント2-4といずれも劣勢からの逆転勝利だった。
ファイナルセットのタイブレークでは3-6から3ポイント、そして6-7、8-9と5度のマッチポイントをしのぐと、自身が掴んだ2度目のマッチポイントをものにした。
この勝利でティームは、1月のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)のリベンジを果たし、ムチュア・マドリッド・オープンで自身初となるマスターズの決勝進出を果たした。決勝戦では
R・ナダル(スペイン)に敗れた。
【1位:ロジャー・フェデラー vs ニック・キリオス】3月のマイアミ・オープン準決勝でフェデラーがキリオスを7-6 (9-7), 6-7 (7-9), 7-6 (7-5)のフルセットで破った。
この試合、フェデラーはキリオスに握られたセットポイントをしのぎ、キリオスはフェデラーに握られたマッチポイントをしのぐ激しい展開となった。
両者は、この大会直前のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)準々決勝でも対戦するはずだった。しかし、キリオスは体調不良から試合開始前に棄権していた。
2人の激闘は第1セットからタイブレークへ突入すると、いずれもセットポイントを手にしながら、なかなかものにできなかった。その接戦を制したフェデラーが第1セットを先取したが、第2セットも21歳のキリオスの勢いが衰えることはなかった。
第2セットのタイブレークでフェデラーは6-5、8-7と2度のマッチポイントを握るが、いずれも自身のミスで取りきれなかった。
キリオスは10-9で握ったセットポイントで見事なサービスエースを叩き込み、セットカウント1-1に追いつく。
その後、ファイナルセットだけで1時間を要する接戦となり、これまでの両者の対戦の流れを引き継いでいるようだった。
以前にフェデラーがキリオスと対戦したのは2015年のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)2回戦。試合は6-7 (2-7), 7-6 (7-5), 7-6 (12-10)と接戦の末にキリオスが勝利した。
しかし、今回はその時のリベンジを果たすべく、フェデラーがファイナルセットのタイブレークを制して決勝進出を決めた。フェデラーは決勝戦でナダルをストレートで下し、優勝を飾った。
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