男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は16日、グループ・ボリス ベッカーのシングルス予選ラウンドロビンが行われ、第8シードの
J・ソック(アメリカ)が第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を6-4, 1-6, 6-4のフルセットで下し、2勝1敗で初の準決勝進出を果たした。
>>ATP最終戦 組み合わせ表<<>>ティームvsゴファン 1ポイント速報<<準決勝進出をかけたこの試合、ソックがサービスゲームで苦戦するズベレフから第7ゲームでブレークに成功。直後の第8ゲームではブレークバックのピンチを迎えたがこれをしのぎ、1ブレークを守り切って第1セットを先取する。
続く第2セットは1ゲームしか奪うことが出来ずに落とし、ファイナルセットの第1ゲームで先にブレークを許したが、第2ゲームですぐにブレークバックに成功。その後も互いに譲らぬ攻防が続いたが、ソックがネットプレーなど多彩な攻めで粘るズベレフを振り切り、激闘を制した。
世界ランク9位のソックは、ロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)でマスターズ初のタイトルを獲得し、ATPファイナルズ初出場権を決めた。アメリカ勢では2011年の
M・フィッシュ(アメリカ)以来6年ぶりのATPファイナルズ出場を果たした。
予選ラウンドロビン初戦では、第2シードの
R・フェデラー(スイス)に敗れたが、続く第2試合では第5シードの
M・チリッチ(クロアチア)を下していた。
一方、敗れたズベレフもATPファイナルズに初出場。予選ラウンドロビン初戦ではチリッチに勝利するも、第2試合ではフェデラーに敗れていた。
グループ・ボリス ベッカーからは、フェデラーとソックが準決勝進出となった。
今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する
【グループ・ピート サンプラス】(1)
R・ナダル(スペイン) 0勝1敗
(4)
D・ティーム(オーストリア) 1勝1敗
(6)
G・ディミトロフ(ブルガリア) 2勝0敗
(7)
D・ゴファン(ベルギー) 1勝1敗
(補)
P・カレノ=ブスタ(スペイン) 0勝1敗
【グループ・ボリス ベッカー】(2)R・フェデラー 3勝0敗
(3)A・ズベレフ 1勝2敗
(5)M・チリッチ 0勝3敗
(8)J・ソック 2勝1敗
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