テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は10日、男子シングルス4回戦が行われ、第4シードの
R・ナダル(スペイン)との4時間48分に及ぶ激闘を制した第16シードの
G・ミュラー(ルクセンブルグ)が、試合後の会見で「良く分からない。ただ必死だった。チャンスがきても最初は生かせなかったが、それでも信じ続けた」と振り返った。
>>ウィンブルドン対戦表<<「自分自身に言い聞かせていた。ベストを尽くしているし、良いプレーも出来ている。辛抱強く戦っていればきっとチャンスはくると。」
この日、世界ランク2位のナダルと対戦したミュラーは、第1・第2セットを取る猛攻で王手をかける。しかし、ナダルの反撃を許して第3・第4セットを落とし、勝敗はファイナルセットへもつれ込む。
両者一歩も譲らず、一進一退の攻防が繰り広げられる中、第28ゲームでミスを重ねたナダルを隙をついてブレークし、6-3, 6-4, 3-6, 4-6, 15-13の激闘に終止符を打った。
最後、ナダルのフォアハンドがラインを割った瞬間を見届けたミュラーは、数秒間呆然と立ち尽くしていた。その時のことについて「大きな安堵を感じていたとでも言おうか。何度もマッチポイントがあったが、ラファがしのぐ度に観客の大声援が起きていた。やっと終えたという安堵の気持ちだった」と、心境を明かしていた。
「終わった瞬間は多くの感情が込み上げて来た。試合の終わりは観客も応援してくれていたと感じた。最高の瞬間だった」
大会初のベスト8進出を果たしたミュラーは、準々決勝で第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。チリッチは、同日の4回戦で第18シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)をストレートで下しての勝ち上がり。


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