テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は10日、男子シングルス4回戦が行われ、史上最多8度目の優勝を狙う第3シードの
R・フェデラー(スイス)が、試合後の会見で「肉体的にも去年のような膝の不安などない。まだ世界のベストプレイヤーがドローに残っている。きっとタフな試合になるはず」と、今後の対戦について語った。
>>ウィンブルドン対戦表<<10日、第13シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦したフェデラーは「功を奏した」と話したサーブ・アンド・ボレーでポイントを獲得し、1時間37分で勝利を手にした。
昨年のウィンブルドンで、準決勝で
M・ラオニッチ(カナダ)にフルセットの惜敗を喫していたフェデラーは「決勝へ行けなかったのはとても残念だったが、ミロシュ(ラオニッチ)が最高のプレーをしていた。ある時点で試合の結果ではなく膝に集中するべきだと思った。また復帰して、高いレベルで戦えるとただ願っていた」と振り返った。
昨年2月にテニス人生で初めてとなる膝の手術を受け、その後も怪我に悩まされたフェデラー。ラオニッチに敗れた後は、怪我の治療に集中すべく、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)を含む全大会の欠場を発表した。
その後、今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でツアー復帰を果たすと、決勝で
R・ナダル(スペイン)との死闘を制し、四大大会歴代最多優勝数を更新する18勝目をあげ、35歳で見事なカムバックを果たした。
今大会は、1回戦で
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)、2回戦で
D・ラヨビッチ(セルビア)、3回戦で第27シードの
M・ズベレフ(ドイツ)、そして4回戦で第13シードのディミトロフと、ここまで1セットも落とさずに勝ち進んでいる。
今大会で優勝できるか問われたフェデラーは「難しい質問。誰と対戦するかでも違ってくるから。ベースライン・プレーヤーとビッグ・サーバーとの対戦でも違う。十分な休養も取れているし、タフな試合もまだない。準々決勝もリラックスして迎えられる」と話した。
また、この会見を行っている時、会場では第4シードのR・ナダルと第16シードの
G・ミュラー(ルクセンブルグ)、第6シードのラオニッチと第10シードの
A・ズベレフ(ドイツ)の熱戦が繰り広げられており、フェデラーは「そんな試合が同時に行われていたら、どれを見たら良いか分からなくなってしまう。自分自身もテニスの大ファンだから」と、根っからのテニス好きを明かしていた。
準々決勝では、第10シードのズベレフとの熱戦を制した第6シードのラオニッチと対戦する。
■関連ニュース■
・フェデラー 途中棄権に苦言・フェデラー 優勝予想に錦織ら・フェデラー 錦織絶賛「素早い」