テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)男子シングルスに出場する世界ランク137位の
J・ミルマン(オーストラリア)は2日、tennis365.netの独占インタビューに応じた。
>>錦織vsチェッキナート 1ポイント速報<<>>ウィンブルドン対戦表<<>>ウィンブルドン賞金一覧<<昨年のリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジェネイロ、ハード)で
錦織圭と白熱したラリーを披露し、世界ランキングでは2016年5月に自己最高の60位を記録した28歳のミルマンは、異色経歴の持ち主。
3年前に肩を負傷してツアーを離脱し、世界ランキングは1,100位台にまで落ちた。当時はお金を稼ぐため、地元オーストラリアのブリスベンでサラリーマンのアルバイトをして生計を立てていたが、世界で戦うことを諦め切れず、現役続行を決意。
ミルマンは「右肩を負傷して手術に踏み切り、ツアーから離れた。12カ月間もテニスから離れて、金融で働いている友人から誘いを受けた。それからは毎日スーツを着て、ネクタイをしめて、ブリスベン市内の金融関係で仕事をしていた」と当時を振り返った。
続けて「その仕事は楽しかったけど、オフィスで働いている時はテニス選手として1日でも早く戻りたいという気持ちが強かった」とテニスへの情熱は失っていなかった。
昨年はウィンストン・セーラム・オープン(アメリカ/ウィンストン・セーラム、ハード、 ATP250)で
西岡良仁や
R・ガスケ(フランス)らを下してベスト4進出。全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では
D・ティーム(オーストリア)に敗れるもフルセットの激闘を演じた。
しかし、その後は股関節を痛めてしまい、再び手術を決断。以降は全試合をキャンセルしてリハビリに励み、今年5月に復帰し「7カ月も試合に出ていなくて、復帰戦は正直自分に期待していなかった。それからは練習を続けて試合にも出て、調子が上がってきている。怪我前の自分に近づいている」と、かつての力を取り戻しつつある。
今大会の初戦では、今年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)を制した第4シードの
R・ナダル(スペイン)と対戦する。
ミルマンは「正直、ラファ(ナダル)とは対戦したいけど、初戦ではやりたくなかった」と苦笑いで答えた。
また、自身が使用するラケット(
テクニファイバー T-FIGHT 320 DC)については「2009年からずっとテクニファイバーのラケットを使っている。そこからランキングもどんどん上げられたから、他のメーカーへ変える考えはない」と信頼を寄せていた。
ミルマンとナダルの1回戦は、3日のコート1第2試合に組まれている。
■関連ニュース■
・フェデラー 優勝予想に錦織ら・錦織 杉田を評価「30・20位」・錦織 芝は番狂わせ起きやすい