男子テニスのバンク・エリック・ストゥルザ・ジュネーヴ・オープン(スイス/ジュネーヴ、レッドクレー、ATP250)は25日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードの
錦織圭が元世界ランク10位の
K・アンダーソン(南アフリカ)に3本のマッチポイントを握られる崖っぷちから2-6, 6-4, 7-6 (8-6)の大逆転で勝利し、辛くも大会初のベスト4進出を果たした。
>>錦織vsズベレフ 1ポイント速報<<>>錦織らジュネーヴOP対戦表<<第1セット、錦織はアンダーソンの強力なサービスとストロークに苦しめられ、第4ゲームで先にブレークを許す。その後も積極的に攻撃を仕掛けてくるアンダーソンからポイントを先行することが出来ずこのセットを落とす。
続く第2セット、錦織はアンダーソンからミスを誘い出して第1ゲームで先にブレークに成功。徐々に調子を上げた錦織が1ブレークを守りきり、セットカウント1-1に。
迎えたファイナルセット、両者サービスキープが続き第10ゲームでは3本のマッチポイントを握られるもこれを死守。タイブレークを制して大接戦をものにした。
準決勝では、予選勝者の
M・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。両者は今回が初の顔合わせ。ズベレフは、同日の準々決勝で第5シードの
S・ジョンソン(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
今大会に初出場の錦織は、初戦の2回戦で世界ランク88位の
M・ククシュキン(カザフスタン)を6-4, 6-3のストレートで下して大会初勝利をあげ、ベスト8へ進出した。
右手首の怪我が不安視される中、前週のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)では、初戦の2回戦で
D・フェレール(スペイン)に快勝。しかし、続く3回戦では元世界ランク4位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)にストレートで敗れた。
近年、錦織はグランドスラムの前週にツアーへ参戦していなかったが、28日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に向けて最後の調整を行うため、ワイルドカード(主催者推薦枠)で急遽今大会出場に踏み切っていた。
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