フランステニス協会は6日、女子テニスの国別対抗戦フェドカップで相手国へ差別的な暴言を浴びせた男子テニスで元世界ランク1位のI・ナスターゼ(ルーマニア)氏へ、28日開幕の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)の出入り禁止命令を下した。
4月に行われたフェドカップ ワールドグループ2部プレーオフ イギリス戦でルーマニア代表監督を務めていたナスターゼ氏は、相手国の
J・コンタ(英国)と監督の
A・ケタボング(英国)氏へ暴言を浴びせ、コンタが泣き崩れて試合が30分間中断となった。
2度の警告を受けて退場となったナスターゼ氏は、国際テニス連盟のITFから暫定的な出場停止処分を下すと発表した。
この騒動に対し、世界ランク1位の
S・ウィリアムズ(アメリカ)は「私やまだ生まれていない子供に向かって人種差別的発言をするナスターゼのような人々が、社会に生きていることを知って落胆している」と批判するコメントをインスタグラムで投稿。
また、ナスターゼ氏の同胞でオリンピック金メダリストである元体操選手のナディア・コマネチ氏も「イリ(ナスターゼ)は長年私の友達だけど、最近の醜くとても攻撃的な事例は容赦することも守ることもできない」と苦言を呈していた。
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