女子テニスの国別対抗戦 フェドカップ ルーマニア代表の監督を務めるI・ナスターゼ(ルーマニア)氏は22日、ワールドグループ2部プレーオフ イギリス戦でイギリス代表の
J・コンタ(英国)と監督の
A・ケタボング(英国)へのスポーツマンシップに欠ける行動で、2度の警告を受けて退場となった。
大会初日、コンタと
S・キルスチャ(ルーマニア)のシングルス2試合で騒動は起こった。コンタから6-2, 3-1で迎えた第2セットの第5ゲーム、ナスターゼ氏はコンタとケタボングに対し、差別的な暴言を浴びせた。これの発言に対しコンタは泣き崩れ、試合は約30分間中断となった。
2度の警告を受けた後、ナスターゼ氏は警備員にエスコートされてコートを退場した。
コンタは控え室に1度引き返して落ち着きを取り返し、試合は再開。コンタが6-2, 6-3のストレートで勝利した。
勝利をおさめたコンタは「今日起きたことは私を少し傷つけたけど、私はこのスポーツを愛しているし、だからこそ、ここにいる」と試合後に話した。
元世界ランク1位のナスターゼ氏は、残りのイギリス戦全試合を出場停止となり、問題となった発言や行動は調査されると、ITFは声明を発表している。
しかし、キルスチャは騒動が起きたときに試合が止められたことと、コンタが泣き崩れて試合が一時中断したことについては理解できないと語った。
キルスチャは「観衆から何かあったことは分かるけど、スーパーバイザーは私にコンタが3-1で泣き始めたから(試合を)止めたと言った。何が起きたかは理解したいけど、ルーマニアの観客は普通だと思う、彼らはかなりフェアだわ。いつもと変わったことは何もしなかったし、とても素晴らしい方法で私を励まそうとしてくれた」と反論。
また、ナスターゼ氏は彼女にとっては協力的な監督だったという。
続けて「選手の私にとっては、ベンチに彼の知識があることは素晴らしい経験だった。彼がとても人間的だと分かったのは良い意味でサプライズだったし、とても世話を見てくれて、私たちにポジティブな感情を持っていた」と明かした。
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