男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)で、予選敗退からラッキールーザーで本戦への切符を手にし、この「チャンス」を活かして格上を破る快進撃を見せた世界ランク91位の
杉田祐一。
錦織圭が不在の中、日本の新たな注目株として世界中の関心を集めた選手となった。
>>ナダルvsティエム 1ポイント速報<<>>バルセロナ対戦表<<現在28歳の杉田は、バルセロナ・オープンの予選に出場するも敗れ、1度は本戦入りを逃したが、本戦に出場予定だった錦織が右手首の怪我を理由に棄権を申し入れたため、杉田がラッキールーザーで本戦入りとなった。
この幸運を活かし、杉田は1回戦で元世界ランク5位の
T・ロブレド(スペイン)、2回戦で第9シードの
R・ガスケ(フランス)、3回戦で第7シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)を次々を破り、日本=錦織というイメージが強いファンへ衝撃を与えた。
杉田は、ラッキールーザーで8強入りを果たした大会初の選手となり、大会の公式サイトで特集が組まれた。
日本のエース・錦織は、各大会で決勝まで駒を進めるがツアータイトルへは今ひとつ手が届いていない。そんな中、その他の日本勢の活躍が目立ち始めている。
世界ランク64位の
西岡良仁は、3月のアビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)で予選から準々決勝まで駒を進め、
R・ナダル(スペイン)を追い込む善戦を披露。
その後のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では、今回の杉田と同じくラッキールーザーで本戦入りとなり、
I・カルロビッチ(クロアチア)、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を破る金星をあげた。4回戦では
S・ワウリンカ(スイス)に敗れるも、第1セットを先取するなど次へ繋がる試合を展開した。
しかし、マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)で左膝を負傷。検査で前十字靭帯断裂と診断され、現在は手術を受けてリハビリ中となっている。
1年を通して毎週必ず世界各国で大会が開催され、世界中を転戦しながら結果が求められる過酷なツアースケジュールの中、日本人選手がここまで世界に通用すると魅せてくれている杉田や西岡へ、今後の期待が高まる。
今後、杉田は5月1日開幕のエストリル・オープン(ポルトガル/エストリル、クレー、ATP250)に本戦ストレートイン。1回戦では、第5シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦する組み合わせとなった。
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