男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は25日、シングルス2回戦が行われ、ラッキールーザーの
杉田祐一が世界ランク23位で第9シードの
R・ガスケ(フランス)を4-6, 6-3, 7-6 (7-3)の逆転で破る金星をあげ、会場を大いに沸かせた。
>>バルセロナ対戦表<<杉田は、今大会の予選から出場するも予選決勝で敗れ、1度は本戦入りを逃していた。
しかし、本戦に第2シードで出場予定だった
錦織圭が右手首の怪我により棄権を申し入れたため、錦織の「代打」として杉田がラッキールーザーで本戦入りとなった。
迎えた1回戦では、元世界ランク5位の
T・ロブレド(スペイン)を6-4, 6-3のストレートで撃破。この勢いを落とすことなく、2回戦では元世界ランク7位のガスケ相手にウィナーを量産するなど攻めきった。
会場を巻き込み、自身の流れへ持ち込んだ杉田は、最後にフォアハンドのウィナーが決まった瞬間、両手を大きく上げて喜びを表現。ガスケと握手を交わした後は雄叫びをあげて感情を爆発させた。
世界ランク91位の杉田は、昨年8月に自己最高の82位を記録。下部大会ではチャレンジャーで8度、フューチャーズで12度の優勝を飾っているが、ツアー大会では未だタイトルを獲得出来ておらず、ベスト8進出が最高成績。
ツアー本戦で経験を詰める数少ないチャンスをものにした杉田は、続く3回戦で第7シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)と対戦する。両者は今回が初の顔合わせ。
世界中へ日本人選手は錦織だけではないと見せつけ、予選敗退から大きなチャンスを掴み取って快進撃を続ける杉田の更なる活躍に期待したい。
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