女子テニスでドーピングよる15カ月間の出場停止処分から復帰を果たした元世界ランク1位の
M・シャラポワ(ロシア)は、イギリスの大手ブックメーカー「Bet365」で出場が確定していないにも関わらず、
S・ハレプ(ルーマニア)と共に全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)の優勝候補に挙げられた。両者のオッズは7.00倍。
ブックメーカーとは合法的なギャンブルのサービスを運営している会社のことで、その中でも「Bet365」は多くのユーザを抱える世界有数のブックメーカーの1つ。賭ける対象は試合の勝敗だけでなく、試合のスコアやトーナメントの優勝者など様々なものがある。
シャラポワとハレプの後は、9.00倍の
G・ムグルサ(スペイン)、11.00倍の
A・ケルバー(ドイツ)と
Ka・プリスコバ(チェコ共和国)、15.00倍の
J・コンタ(英国)と続いている。
昨年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)期間中に受けたドーピング検査で、禁止薬物であるメルドニウムの陽性反応が出たシャラポワは、当初2年間の出場停止処分を国際テニス連盟(ITF)から言い渡された。しかし、判決を不服としてスポーツ調停裁判所(CAS)に控訴。その結果、15カ月間の出場停止処分へ減刑された。
シャラポワは多くの批判を受ける中、主催者推薦を受け入れてポルシェ・テニス・グランプリ(ドイツ/シュトゥットガルト、レッドクレー、WTAプレミア)で15カ月ぶりに実戦に復帰。1セットも落とさずベスト4進出を果たしたが、準決勝では世界ランク19位の
K・ムラデノヴィック(フランス)に6-3, 5-7, 4-6の逆転で敗れた。
30歳のシャラポワは、全仏オープンで2012・2014年に優勝を飾っている。今年の全仏オープンの出場は未だ確定しておらず、ワイルドカードが付与されるかどうかは、5月16日の19時(日本時間17日の深夜2時)に発表される予定。
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