12日、愛媛県松山市にて開催されたエキシビションマッチ「伊予銀行 CHALLENGE MATCH」に、左膝の手術から約1年2カ月ぶりに登場した女子テニスで元世界ランク4位の
伊達公子を見ようと、ファン約1,000人、マスコミ20社以上が駆けつけた。
この日、伊達は世界ランク77位の
日比野菜緒と3セットのエキシビションマッチを行った。
第1セットの第1ゲーム、「緊張していた」と話す日比野のサービスを伊達がいきなりブレークに成功。しかし、中盤以降は緊張がほぐれ徐々に持ち味の鋭いストロークが決まりだした日比野に押されてこのセットを落とす。
続く第2セット、激しいラリーで3-3まで平行線をたどったが、日比野にリードを許して3-5に。第9ゲームでは日比野に2度のマッチポイントを握られるもしのぎきった伊達は、ブレークバックに成功してタイブレークへ突入。
最後は日比野に押されて2-6, 6-7 (2-7)のストレートで敗れるも、世界で戦う日比野と同等に戦える姿を見せ、その場にいる人々の期待感を仰いだ。
今回の復帰に伴い、伊達はヨネックスの新ラケット
「ASTREL(アストレル)」を選んだ。この日、伊達は広いスウィートエリアで楽に飛ばせるこのラケットで、近年のスピード・パワーテニスに対抗する最新技術の性能をフルに発揮し、伸びのあるボールを打ち込んでいた。
現在46歳の伊達は、2016年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)後、自身のブログで左膝半月板の内視鏡手術を受けることを発表。術後はツアー復帰へ向けてリハビリと練習を重ねていた。
試合後の記者会見で伊達は「左膝の手術からリハビリを経て、約1年2カ月ぶりに復帰し、このコートに立ててうれしく思います。今後は4月末に開催されるカンガルーカップに向けて調子を上げて、また皆さんの前で元気なプレーをお見せしたい」と笑顔で話した。
伊達は今後、4月30日から行われるカンガルーカップ国際女子オープンテニス2017(岐阜/ハードコート)で大会復帰予定となっている。
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