テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は29日、男子シングルス決勝戦が行われ、
R・フェデラー(スイス)との死闘にフルセットで敗れ、惜しくも準優勝に終わった
R・ナダル(スペイン)が、試合後の会見で「もちろん勝ちたかったが、それほど悲しんではいない。出来ることは全てやった。そして良く戦った」と振り返った。
>>全豪OP 対戦表<<「最高の試合をしたと思っている。そんな試合に関われて楽しかった」とナダル。
セットカウント2-2で迎えたファイナルセット、ナダルは第1ゲームで早くもブレークに成功。その後もリードを守りナダルが優勢かに思われたが、第6ゲームでフェデラーにブレークバックを許すと流れが傾き、第8ゲームでもサービスゲームを破られるとその後流れを引き戻すことが出来ず、3時間37分で試合を終えた。
「第5セットでは先にブレークしていたし、チャンスはあった。でも、その後に彼(フェデラー)がとても攻撃的なプレーをして素晴らしいショットを打っていたのも事実。だからサービスをキープするのがとても難しくなってしまった」とナダル。
続けて「もし最後のサービスをキープ出来ていたらどうなったか分からなかった。あと2ゲームだった。彼は試合を通してスーパー・アグレッシブだった。それでも今日は、常に前向きで自分の出来ることは全てやって、どんなボールにも食らいついたプレーをした」と話していた。
ナダルは、今大会3回戦でフルセットの激闘の末に第24シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を撃破。4回戦では粘る第6シードの
G・モンフィス(フランス)を振り切り、準々決勝では第3シードの
M・ラオニッチ(カナダ)にストレート勝ち。準決勝では第15シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)とのフルセット戦を勝ち切り、決勝へ駒を進めていた。
今大会の勝ち上がりについては「個人的にはかなり満足している。試合を楽しんでいた。世界のトップ選手から勝利も飾れたし、それは最も大切なこと。それが自信に繋がるし、今後も続けていきたい」と、前向きに捉えていた。
最後に「彼(フェデラー)をただただ祝福したい。例え望んでいたような結果では終われなかったとしても、この2週間は自分にとって大切なものだった。」と、フェデラーを称え、「今の唯一の目標は、これを続けること。体調さえ万全であれば、素晴らしシーズンを送れると信じている。なぜなら、とても良いプレーが出来ていると感じているから」と、今シーズンへ意気込みを語った。
30日に発表された世界ランキングでは、前回から3つ上げて6位に浮上した。
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