テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は29日、男子シングルス決勝戦が行われ、第9シードの
R・ナダル(スペイン)との頂上決戦を6-4, 3-6, 6-1, 3-6, 6-3のフルセットで制し、7年ぶり5度目の優勝を果たした第17シードの
R・フェデラー(スイス)が、表彰式セレモニーで「怪我をしてブランクで空けてしまったけど、今日こうして優勝できた。本当にありがとう」と感謝の気持ちを語った。
>>全豪OP 対戦表<<この日、3時間37分の激戦を繰り広げたナダルへ「ラファ(ナダル)を祝福したい。去年は怪我もあったから、素晴らしいカムバックだった。ラファが準優勝できたことは、僕もとても嬉しい」と称賛。
「2人とも、この大会の決勝で対戦できるとは思っていなかったと思う。4・5カ月前には想像できない状況だった」と話したように、昨年フェデラーとナダルは互い怪我で悩まされ、ツアー大会を満足に戦えずに2016年を終えていた。
そんな苦境を乗り越えての決勝進出だったからこそ「テニスは引き分けがないから、とても厳しいスポーツ。もし引き分けがあるなら、君(ナダル)と分かち合っても良いと感じられた試合だった」と、この日の健闘を称え合った。
最後に、センター・コートを満員に埋めたファンへ「こうして表彰台に立てるのも、本当に皆さんのおかげ。毎年、20年近くこの会場に来ているけど、全豪オープンは本当に楽しみ。また来年もこの会場でプレーしたい。ありがとう」とフェデラー。
35歳のフェデラーは、今回の優勝で四大大会では2012年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)以来約5年ぶりのタイトル獲得、さらに歴代最多優勝数を更新する18勝目をあげた。
30日に発表の世界ランキングでフェデラーは10位へ浮上し、トップ10に返り咲くことが決まっている。
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