テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は19日、男子シングルスで2回戦敗退の大波乱に見舞われた第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は試合後の会見で、対戦した世界ランク117位の
D・イストミン(ウズベキスタン)を「言えるのは脱帽だと言うこと。彼(イストミン)は勝者に値する。今日は対戦相手を祝福しなければならない」と称賛した。
>>錦織vsラコ 1ポイント速報<<>>全豪OP 対戦表<<3連覇と7度目の優勝を狙っていた元王者のジョコビッチは「デニス(イストミン)は信じられないプレーだった。彼の方がピンチの時に良いプレーをしていた。コートの中へ入ってきて、積極的なプレーをしていた。サービスも良く、とても正確だった。もちろん、全体的な自分のプレーには満足はしていない」と述べ、この日は9本のダブルフォルトを犯し、アンフォースドエラーは72を数えた。
さらに、イストミンに4度のブレークを許し、6-7 (8-10), 7-5, 6-2, 6-7 (5-7), 4-6のフルセットで敗退。試合時間は4時間48分だった。
続けて「4時間半も試合をしていた。今日はコートであまり良い感触が持てず、リズムもない中、相手はとても良い感触でボールを打ってきた。これがスポーツというもの」と振り返った。
敗因については「特に第3セットは、気持ち良くプレー出来ていた感じだった。第4セットの最初にブレークポイントを握っていた。あそこで簡単なフォアハンドのミスをし、試合の流れが変わってしまった。でも、チャンスは正直なかった。彼は欲しいところでビッグサーブやビッグショットを決めてきた」と語った。
ジョコビッチが全豪オープンで3回戦を前に敗れるのは、初戦敗退を喫した2006年以来11年ぶり。四大大会の2回戦敗退は、2008年のウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)以来9年ぶりとなった。
記者から「これまでも何度も苦しい試合を乗り越えてきたが、今日はそれが出来なかったことに驚きは?」と聞かれ「出来ると信じていたし、願っていた。でも、そうはならなかった日だった。それしか言えない」と落胆した。
最後に「1人は勝って1人は負ける。それだけ」とジョコビッチ。
一方、大金星をあげたイストミンは、3回戦で第30シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)と対戦する。カレノ=ブスタは2回戦で
K・エドモンド(英国)をストレートで下しての勝ち上がり。
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