テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は18日、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク89位の
A・セッピ(イタリア)に6-1, 7-6 (7-1), 4-6, 2-6, 8-10の大逆転負けを喫した第14シードの
N・キリオス(オーストラリア)は、試合後の会見で「がっかりしている」と落胆した。
>>錦織vsラコ 1ポイント速報<<>>全豪OP 対戦表<<この日、第1・第2セットを連取したキリオスは2セットアップと勝利に王手をかけた。しかし、第3セットからセッピの猛攻を受け、苛立ちからラケットを叩きつけて怒りをあわらにした。
最後はセッピに16本目のサービスエースを決められ、3時間8分の激闘に終止符が打たれた。
キリオスは「最終的に、とても面白い試合だった。彼(セッピ)は素晴らしい人だし、勝利に値する。自分自身を責めたりはしない。どちらが勝ってもおかしくない試合だった」と振り返った。
「色んな感情があった。あと少しで勝てた。あの時は多くのことが頭をよぎっていた。落胆したり、大丈夫だと思ったり」
コートを去る際、ブーイングを浴びたことについては「もちろん、最高のことではない。ベストの準備が出来なかった。あちこち怪我を負ってしまった。ブーイングされるのは最高の気持ちではない」とコメント。
試合後のチームのリアクションを問われ「もちろん、がっかりしている。彼等を見るのが辛かった。家族もいながら、自分のために多くの時間を犠牲にして限界を超えるまで練習に付き合ってくれた。辛い、本当に辛い」と自身の心境も答えた。
敗因については「メンタルだと思う。メンタル面は自分にとって、とても大きい。そのためにもコーチが必要なのかもしれない。でも、体調も100パーセントではなかった。それでもメンタルだと思う。彼(セッピ)も、良いプレーをしていた。サービスが最高だった。彼にはとても尊敬の気持ちがある。諦めずに戦っていて、勝利に値していた」と述べた。
今大会のダブルスにもエントリーしているキリオスは、第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)を逆転で破った
D・エヴァンス(英国)とペアを組んでいるが「きっと(ダブルスは)やらないだろう。体がボロボロな状態。彼(エヴァンス)は今日勝っている。素晴らしい勝利。もっと上へ勝ち上がれるチャンスがある。お互い仲が良いから、きっと分かってくれるはず」と棄権を示唆した。
一方、勝利したセッピは3回戦で
S・ダルシス(ベルギー)と対戦する。ダルシスは同日の2回戦で
D・シュワルツマン(アルゼンチン)を下しての勝ち上がり。
■関連ニュース■
・キリオス 錦織を絶賛「難しい」・錦織ブロックのシード敗退・錦織戦「悪い行為していない」