男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は20日、シングルス決勝戦が行われ、第1シードの
A・マレー(英国)が第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-3, 6-4のストレートで破って大会初優勝を果たした。試合後の会見では、
R・フェデラー(スイス)や
R・ナダル(スペイン)が復帰する来季以降について「とてもエキサイティングなものになると願っている」と語った。
>>ファイナルズ組み合わせ表<<「今年はある意味、難しい1年だった。なぜなら、ロジャー(フェデラー)やラファ(ナダル)がシーズンの多くを欠場していた。彼等にはとても多くのファンがいるし、二人ともコートで成し遂げたものだけでなく、カリスマ的存在でとても人気がある選手。そう考えても、彼等がいないシーズンは厳しいものだった」とマレー。
トッププレイヤーとして数々の歴史を作り上げてきたフェデラーとナダルだが、今季はいずれも怪我に悩まされ今シーズン多くの大会で棄権を余儀なくされた。
フェデラーは今年2月に膝の手術を受け、6月のメルセデス・カップ(ドイツ/シュトゥットガルト、芝、ATP250)でツアー復帰を果たすも、その後膝の状態が回復せず、7月に自身の公式フェイスブックで今シーズン全ての大会を欠場することを発表。
また、ナダルもATPワールドツアー・ファイナルズの出場圏内に位置していたが、10月中旬に自身の公式フェイスブックで今季残りの出場予定大会を全て欠場することを明かしていた。
マレーは「今後の数年間はとてもエキサイティングなものになると願っている。2人(フェデラーとナダル)が健康で戻ってきて、さらにトップ選手になると思えるような、性格的にもテニス的にも素晴らしい若い選手が現れてきたら」と、来シーズン以降のテニス界について話した。
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