男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は14日、グループ・ジョン マッケンローの予選ラウンドロビンが行われ、第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)を6-2, 6-3のストレートで下して初戦を白星で飾った第5シードの
錦織圭は、試合後の会見で「いいテニスをした。次につながる試合だったと思います」と手応えを感じていた。
>>ファイナルズ組み合わせ表<<この日、錦織は「出だしからアグレッシブなプレーを心掛けていました」と話すように第1セット序盤から果敢に攻め、サーブ・アンド・ボレーで7本中7本をポイント獲得につなげた。
「プランを持って試合に臨んだ。(ワウリンカの)リターンはスライスが多いので、サーブ・アンド・ボレーをまぜることを、いつも以上に考えていました。それを実行出来て、徐々にリズムを掴んで、最後までレベルが落ちることなくプレー出来た」
第2セットに入ってもミスを連発するワウリンカから、このセットだけで2度のブレークに成功し、1時間7分で試合に終止符を打った。
錦織はワウリンカについて「アンフォーストエラーが多かった」とコメントしている。
ワウリンカ戦ではファーストサービスが入った時には80パーセントの高い確率でポイントを獲得し、1度もブレークチャンスを与えなかったが、ファーストサービスの確率が46パーセントだったことについては「最低でも60パーセント欲しかった」と次戦への課題を述べた。
両者は今回が7度目の対戦で、錦織の3勝4敗。今年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準決勝では逆転負けを喫したが、この日ワウリンカにリベンジした。
ATPワールドツアー・ファイナルズに3年連続で出場している錦織は、初出場の2014年にベスト4進出。昨年は予選ラウンドロビンで敗れ、決勝トーナメント進出とはならなかった。
今大会は錦織、ワウリンカ、
A・マレー(英国)、
M・チリッチ(クロアチア)がグループ・ジョン マッケンロー。もう一方のグループ・ イバン レンドルは
N・ジョコビッチ(セルビア)、M・ラオニチ、
G・モンフィス(フランス)、D・ティエムとなっている。
ATPワールドツアー・ファイナルズは4選手が2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビン1勝あたり200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
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