男子テニスで世界ランク14位の
N・キリオス(オーストラリア)は17日、やる気のない行為から罰金と8週間の出場停止処分が下された。オーストラリア・テニス協会はスポーツ心理学者の助けを借りると減刑するとしたが、キリオス自身はそれを否定する内容をほのめかしたと、英国紙の「the guardian」が19日に掲載した。
世界ランク14位のキリオスは前週の上海ロレックス・マスターズ(中国/上海、ハード、マスターズ1000)2回戦で、観客に暴言を吐いたり、明らかにやる気のないプレーをし、主審からプロフェッショナリズムに欠けると警告を受けた。
21歳のキリオスは、その試合の行為に対して16,500ドル(約170万円)の罰金を科され、直後に男子プロテニス協会であるATPから「テニスというスポーツに品位を害する行為を取った」とし、総額40,000ドル(約415万円)の罰金と、8週間の出場停止処分が下された。
しかし、スポーツ心理学者の診察を受けて治療を施すことで、8週間から3週間へ処分が軽減されることも加えられた。3週間の出場停止処分へ軽減されると、キリオスは11月7日から公式戦への復帰が可能となる。
「ニック(キリオス)の健康や体調が何よりも優先される。ATPは、専門家からアドバイスを受ければ処分は軽減されるとの猶予も与えてくれており、彼はそれを受け入れることを了承している。ニックは自身がした行為の重大さを認識し、大いに反省して内面の成長を約束してくれた」とオーストラリア・テニス協会が明かした。
キリオスは、19日の朝にツイッター上で行われたファンとのQ&Aコーナーで、前日にオーストラリア・テニス協会が出した自身に対するコメントについて「恐らくそれはない」と答えていた。
上海ロレックス・マスターズ後、キリオスはファンへ向けて謝罪の言葉を発信しており、それには今回の行為は怪我と疲労から過ちを犯してしまったとも加えていた。
17日にツイッターで交わされたQ&Aで、2017年の目標を問われると「より多くのオフを取ること」と綴り、来年はより少ない活動になることを示唆した。
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