リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)は14日、テニスの男子シングルス3位決定戦が行われ、第4シードの
錦織圭が第3シードの
R・ナダル(スペイン)を6-2, 6-7 (1-7), 6-3のフルセットで破り、1920年のアントワープ・オリンピック(ベルギー/アントワープ)の単複で銀メダルを獲った
熊谷一弥以来となる日本勢96年ぶりの銅メダルを獲得する快挙を成し遂げた。
>>錦織vsナダル1ポイント速報<<>>男子シングルス対戦表<<第1セット、錦織は第5ゲームで最後ナダルの頭上を超す鮮やかなロブを決めてブレークに成功。その後、第7ゲームもブレークし、第8ゲームでは最後サービスエースを決めて43分でこのセットを先取。
第2セットも好調な錦織は第3・第7ゲームでナダルのサービスゲームを破り、2度のサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。しかし、第8・第10ゲームはブレークバックを許してゲームカウント5-5と追いつかれ、タイブレークの末にこのセットを落とした。
ファイナルセットではナダルに流れが傾きかける中、粘る錦織が第3ゲームでブレークに成功すると、その後はリードを守り、銅メダル獲得を決めた。
今大会は1回戦でA・ラモス=ヴィノラス、2回戦で
J・ミルマン(オーストラリア)、3回戦で
A・マーティン(スロバキア)、準々決勝では第6シードの
G・モンフィス(フランス)に3本のマッチポイントを握られる崖っぷちからの勝利で初のベスト4進出。
前日の準決勝では第2シードの
A・マレー(英国)に完敗し、この日の3位決定戦に挑んでいた。
一方、錦織に敗れたナダルは、今大会の男子ダブルスで金メダル、2008年の北京オリンピック(中国/北京、ハード)の男子シングルスでは金メダルを獲っている。
13日の準決勝では元世界ランク4位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に逆転で敗れていた。
また、マレーとデル=ポトロは男子シングルス決勝戦で金メダルを争う。
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