【現地レポート】テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は4日、男子シングルス4回戦が行われ、第5シードの
錦織圭は第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦したが、左脇腹の痛みが限界に達し、44分で無念の棄権を申し入れた。大会初の8強入りを逃すも、芝については「少し好きになってきました」と手応えを感じていた。
>>錦織vsチリッチ1ゲーム速報<<>>ウィンブルドン対戦表<<前哨戦のゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハレ、芝、ATP500)で負傷した左脇腹は今大会を通して痛み続け、4回戦の時にはピークを迎える。
第1セットから思うように動けず、わずか16分でこのセットを落とす。その後も状況は変わらず、第2セットは28分間コートに立つのが、やっとだった。
「グランドスラムでなければ1回戦から出ていなかった」と話すように自分の限界まで戦った。
ウィンブルドンで2年連続棄権という苦渋の決断をした錦織は、今大会を「テニス自体には満足しています」と振り返った。
日本男子で1995年の
松岡修造以来21年ぶりの8強入りは、来年以降へ持ち越しとなったが「サーブとストロークがちゃんと出来ていればチャンスはあったと思う」と次のウィンブルドンへ向け好感触だった。
【錦織圭 過去のウィンブルドン】<2016年>
・4回戦 敗退 M・チリッチ 1-6, 1-5 途中棄権
・3回戦 勝利
A・クズネツォフ(ロシア) 7-5, 6-3, 7-5
・2回戦 勝利
J・ベネトー(フランス) 4-6, 6-4, 6-4, 6-2
・1回戦 勝利
S・グロス(オーストラリア) 6-4, 6-3, 7-5
<2015年>
・2回戦 敗退
S・ヒラルド(コロンビア) 棄権
・1回戦 勝利
S・ボレッリ(イタリア) 6-3, 6-7 (4-7), 6-2, 3-6, 6-3
<2014年>
・4回戦 敗退 M・ラオニチ 6-4, 1-6, 6-7 (4-7), 3-6
・3回戦 勝利 S・ボレッリ 3-6, 6-3, 4-6, 7-6 (7-4), 6-4
・2回戦 勝利
D・クドラ(アメリカ) 6-3, 6-2, 6-1
・1回戦 勝利
K・ド=シェッパー(フランス) 6-4, 7-6 (7-5), 7-5
<2013年>
・3回戦 敗退
A・セッピ(イタリア) 6-3, 2-6, 7-6 (7-4), 1-6, 4-6
・2回戦 勝利 L・マイェール 7-6 (7-5), 6-4, 6-2
・1回戦 勝利
M・エブデン(オーストラリア) 6-2, 6-4, 6-3
<2012年>
・3回戦 敗退
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン) 3-6, 6-7 (3-7), 1-6
・2回戦 勝利
F・セラ(フランス) 6-3, 7-5, 6-2
・1回戦 勝利
M・ククシュキン(カザフスタン) 7-5, 6-3, 6-4
<2011年>
・1回戦 敗退
L・ヒューイット(オーストラリア) 1-6, 6-7 (4-7), 7-6 (9-7), 3-6
<2010年>
・1回戦 敗退
R・ナダル(スペイン) 2-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・1回戦 敗退
M・ジケル(フランス) 6-4, 5-7, 途中棄権
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