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トロイキ「主審こそ罰金に」

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は2日、男子テニスで世界ランク27位のV・トロイキ(セルビア)に対して、スポーツマンらしからぬ行為をしたとして1万ドル(約100万円)の罰金を科す決断を下した。

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それは、第25シードで出場していたトロイキが30日に終了した2回戦でフルセット敗けの直後に主審を務めたD・トレーリャへ詰め寄る行為に対しての罰金だった。

「世界で最も最悪な審判だ。何をやっているんだ。ボールを見ていたか」とトロイキはトレーリャへ叫んでいた。同時に「お前は酷い審判だ」とも言っていた。

対戦相手のA・ラモス=ヴィノラス(スペイン)がサービング・フォー・マッチのファイナルセット、ゲームカウント5-3からのサービスゲームでのことだった。

30-30でラモス=ヴィノラスが放ったサービスを、トロイキの後ろにいたラインズマンがアウトとコールしたが、主審からのオーバールールがされたか定かではなかった。しかし、トレーリャは40-30とコールすると、ラモス=ヴィノラスのサービスエースと認めると同時に、マッチポイントを宣告していた。

試合後、トロイキは記者達に「彼(トレーリャ)は経験もなく、知識も何もない審判だ。ただ座っていてスコアをコールしていただけ。ボールすら見ていなかった」と怒りをぶつけていた。

トレーリャはトロイキにスポーツマンらしからぬ行為として警告を与えていた。その後に再開された試合では、ラモス=ヴィノラスのサービスをバックハンドでリターンしたトロイキのボールはベースラインを割り、試合に終止符が打たれた。

両者はネットへ歩み寄り握手を交わすと、トロイキは再びトレーリャのところへ行った。そして、手を振りながら「お前は何をしたか分かっているのか」と3度繰り返し言っていた。

怒りがおさまらないトロイキは、試合が行われたコート17から大会審判員のオフィスへ直行すると、この出来事を説明していた。

「彼(トレーリャ)にも罰金を科すべき。彼こそ罰金が科されるべきだ。彼のせいで負けたとは言っていない。しかし、勝敗が変わるかもしれなかった大切なポイントを彼によって左右されてしまった」と主審を務めたトレーリャについて怒りを露にしていた。

(STATS - AP)






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(2016年7月4日14時56分)

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