テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は大会最終日の5日、男子シングルス決勝戦で、第2シードの
A・マレー(英国)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦し、大会初優勝とグランドスラム自身3度目、更に1935年のF・ペリー以来81年ぶりのイギリス人チャンピオンを狙う。
>>全仏オープン 対戦表<<ジョコビッチの鉄壁のディフェンスを打ち砕く必要があるマレー。力強いストロークとフットワークが武器のマレーだが、準決勝で前年度チャンピオンである
S・ワウリンカ(スイス)を6-4, 6-2, 4-6, 6-2で下した試合で見せた巧みな戦術が必要だろうと語るのは、グランドスラム7度の優勝を持つ元世界ランク1位の
M・ビランデル(スウェーデン)。
ビランデルはそのマレーのプレーを「このローラン・ギャロスでこれまで見たこともない最高傑作と言える戦術」と誉め称えていた。
マレーは1回戦と2回戦ではフルセットの戦いを強いられたために、ここまでの勝ち上がりではコートに17時間50分立っていたことになり、これはジョコビッチの12時間54分よりはるかに長いものとなっている。
昨年の同大会準決勝でもジョコビッチと対戦したマレー。その時は3-6, 3-6, 7-5, 7-5, 1-6で敗れており、今年の決勝戦でのジョコビッチとの対戦も、接戦が予想されている。
マレーは今大会前哨戦だったローマでのマスターズ大会決勝でジョコビッチを6-3, 6-3で下し、ジョコビッチとの今回の対戦に自信を覗かせている。
しかしジョコビッチも、これまで全豪オープンの決勝戦では2011年・2013年・2015年・2016年といずれもマレーを下して優勝を飾っていた。
マレーはこれまで優勝を飾った2012年の全米オープンと2013年のウィンブルドンでは、いずれもジョコビッチを下して優勝しており、今回もタイトル獲得にはジョコビッチが立ちはだかっている。
(STATS - AP)
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