テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は大会8日目の29日、ボトムハーフ(対戦表の下半分)のシングルス4回戦が行われ、第5シードの
錦織圭と第8シードのM・ラオニチがベスト8を前に姿を消し、トップシードは第2シードの
A・マレー(英国)と第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)が駒を進めた。
>>全仏オープン 対戦表<<錦織は、4回戦で第9シードの
R・ガスケ(フランス)と対戦。両者は今年だけでも3度目の対戦で、錦織はガスケに2連勝していた。
しかし、この日は天候も悪く完全アウェーの中、錦織は自身のペースを掴めずにいた。第1セットの第6ゲームで2度目のブレークに成功するも、流れを引き戻そうというタイミングで雨天により試合が一時中断。ことごとくチャンスを阻まれ、立て直せずに多くの凡ミスを犯した。
最後は地元の声援を一身に受けたガスケに押し切られ、錦織は2年連続のベスト8進出とはならなかった。
一方、勝利したガスケは準々決勝で第2シードのA・マレーと対戦。マレーは、同日の試合で第15シードの
J・イズナー(アメリカ)をストレートで下しての勝ち上がり。
ラオニチは
A・ラモス=ヴィノラス(スペイン)と対戦。ラオニチは、この日も左股関節に違和感を感じており、本来のサービスゲームを展開することが出来ずに敗れた。
一方、勝利した世界ランク55位のラモス=ヴィノラスは、これまでグランドスラムで2回戦を突破したことがなく、全仏オープンでは4年連続で初戦敗退を喫していた。
今大会は、1回戦で
H・セバリョス(アルゼンチン)、2回戦で予選勝者の
M・トランジェリティ(アルゼンチン)、3回戦で第23シードの
J・ソック(アメリカ)、そして4回戦でラオニチを破るなど快進撃を続けている。
準々決勝では、昨年覇者で第3シードのS・ワウリンカと顔を合わせる。ワウリンカは、同日の試合で第30シードのJ・シャーディを下しての勝ち上がり。
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