テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は22日に開幕を迎えたが、悪天候によりスケジュールを消化することが出来ず、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は1回戦の予定は24日以降になった。
>>全仏オープン対戦表<<通常では、第1シードにエントリーされた選手の1回戦は大会最初の月曜日に行われるため、スケジュール通りに試合が消化されていたらジョコビッチの1回戦は23日のはずだった。
22日に行われた1回戦は小雨により約2時間の中断を挟み、再開された試合もその後に激しくなった雨の影響で大幅にスケジュールが崩されてしまった。22日には32試合が予定されていた。
先々週のBNLイタリア国際で接戦を切り抜け決勝進出を果たしたジョコビッチは、その疲れから決勝戦では本来のプレーが出来ず
A・マレー(英国)に敗れた。
早くても24日に初戦を迎えるジョコビッチは、その疲労の回復へ幸いにも更なる時間がもてることになった。
ジョコビッチは今年の全仏オープンで記録がかかる優勝を目指している。今大会で優勝すると、これまでグランドスラムで唯一獲得していないタイトルを手にすることなり、生涯グランドスラムを達成する。
同時に、全豪オープンを制しているジョコビッチは今季2つ目のグランドスラムである今大会を制すると、1969年の
R・レーバー(オーストラリア)以来となる年間グランドスラム達成の可能性を残すことになる。
しかし、現地天気予報によると23日は、22日より降水確率が高いと予想されている。そんな中、昨年の決勝戦でジョコビッチの優勝を阻止した第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)の1回戦は、23日のセンターコートの第1試合に組まれている。
ワウリンカは「確実にノヴァーク(ジョコビッチ)が優勝候補筆頭だろう。そんな中でも他の選手達のプレーで何が起こるかを見るのも、とても興味深いと思っている。」と自身の見解を述べていた。
ワウリンカは先週地元で開催されたジュネーヴ・オープン(スイス/ジュネーヴ、クレー、ATP250)で幸先の良い優勝を飾り、今大会は2連覇を目指して乗り込んでいる。1回戦で対戦する
L・ロソル(チェコ共和国)とは先週の準決勝でも対戦し、6-2, 4-6, 6-3のフルセットで下していた。
その勝利でワウリンカはロソルとの対戦成績を4勝0敗としたが、ロソルは2012年のウィンブルドンの2回戦で
R・ナダル(スペイン)を下す大金星を飾ったことでも知られている。
(STATS - AP)
■関連ニュース■
・ジョコ 錦織は「過去最高」・ジョコビッチ 2年連続受賞・ダニエル 太郎 僅差で2位に