男子テニスツアーのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は15日、シングルス決勝が行われ、準決勝で第6シードの
錦織圭を破った第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第2シードの
A・マレー(英国)に3-6, 3-6の完敗で3連覇と大会5度目の優勝とはならなかった。
>>BNLイタリア国際 対戦表<<決勝戦、錦織との準決勝の疲れからか精彩を欠いたジョコビッチは、ファーストサービスが入った時のポイント獲得率が57パーセントだったことが影響し、序盤でマレーにブレークを許して第1セットを落とす。
第2セットでは第4ゲームでチャンスを握るもブレーク出来ない苛立ちから、大声で叫んでしまう場面があった。その後も勢いに乗るマレーに第5・第9ゲームをブレークされ、1時間35分で力尽きた。
両者は今回が33度の対戦で、ジョコビッチから23勝10敗となった。マレーに敗れたのは昨年のロジャーズ・カップ以来で、上海マスターズから4連勝していた。
今シーズン、ジョコビッチは全豪オープンで2連覇を成し遂げると、インディアンウェルズとマイアミのマスターズ2大会で優勝。その後のモンテカルロ・マスターズではまさかの初戦敗退も、前週のマドリッド・オープンでマスターズ歴代最多29勝目をあげた。
もしジョコビッチが今回優勝していた場合、歴代最多更新のマスターズ30勝目となっていた。
今大会は準々決勝で第5シードの
R・ナダル(スペイン)、準決勝では第6シードの錦織との3時間1分に及ぶ死闘を制してマレーとの決勝戦へ駒を進めていた。
一方、勝利したマレーは29歳の誕生日に大会初優勝を飾った。また今大会は1セットも落とさずに今季初のタイトルを獲得、キャリア通算36勝目となった。
■関連ニュース■
・ジョコ 錦織との準決勝語る・ジョコ 錦織は「過去最高」・錦織 ジョコ追い詰め全仏弾み