男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップでは、近年BIG4が参戦しそれぞれの祖国を優勝へ導いていたが、今年に関しては
N・ジョコビッチ(セルビア)率いるセルビアと
A・マレー(英国)を擁するイギリスの間でタイトルが争われるのではと思われている。
特に2010年以降、ジョコビッチ、マレー、そして
R・フェデラー(スイス)は自身初となるデビスカップの優勝を経験している。
R・ナダル(スペイン)に限っては他の選手以上にデビスカップに重きを置いており、これまで3度の優勝に貢献し、最後に優勝した2011年はスペインにとって5度目の優勝だった。
特に2008年以降は、BIG4の出場がそれぞれの国の結果に大きく影響している。それを考えると、ジョコビッチとマレーが参戦するセルビアとイギリスが今年のデビスカップの優勝候補にあげられる。
フェデラーは今年もデビスカップへの出場は予定されておらず、ナダルはスペインが属しているグループ1のヨーロッパ/ アフリカ・ゾーンで1回戦免除のため、今週末はオフをとっている。
これまでBIG4がデビスカップで対戦する機会はなかったが、もし今週末に行われるワールドグループ1回戦でセルビアとイギリスが勝利すると、ウィンブルドン直後の7月に行われる準々決勝で実現する可能性がある。
2010年に優勝したセルビアは、2011年にベスト4、2013年には準優勝を飾っていたが、昨年は準々決勝でジョコビッチを欠く布陣で臨み、アルゼンチンの前に敗退していた。
今週末、カザフスタンを地元ベオグラードに招いて対戦するセルビア。エースとして出場するジョコビッチはここまでデビスカップでは9連勝中で、その対戦にも出場の意欲を表している。ジョコビッチは先週行われたドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権男子準決勝で、目の炎症を理由に途中棄権を申し入れた。
カザフスタンはこれまでの3年間で準々決勝進出を果たしていたが、その対戦は全て地元での戦いだった。
昨年のチャンピオンであるイギリスは、地元バーミンガムで日本と対戦し連覇を目指す。両国の対戦は実に1931年以来のこととなる。
(STATS - AP)
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