男子テニスツアーのメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)は13日、シングルス準決勝が行われ、主催者推薦で出場の18歳
T・フリッツ(アメリカ)がノーシードから勝ち上がった
R・ベランキス(リトアニア)を2-6, 6-3, 6-4の逆転で下し、自身初のツアー決勝進出を決めた。
>>メンフィス・オープン 対戦表<<準決勝進出時点でフリッツは、1989年の当時17歳だった
M・チャン(アメリカ)以来となる若さでのアメリカ人男子ツアー4強入りだった。そして、今回の決勝進出は1989年のチャン以来となる決勝進出で、フリッツは快進撃を続けている。
「ここまでの4試合は、本当に信じられない勝ち上がり。」と自身も今回の結果に驚きを隠せずにいた。
この大会はフリッツにとって、ATPツアーでは3大会目にしての快進撃。これは、かつてグランドスラムを制したアメリカ男子テニス界を代表する選手達よりも早いものとなった。
P・サンプラス(アメリカ)や
J・クーリア(アメリカ)、そしてチャンはいずれもATPツアー出場4大会目に初めて準決勝進出を果たしていた。そしてフリッツは決勝戦で、チャン以来となる最年少チャンピオンの座をかけて戦う。
「こんなに若くて優勝を飾れるのは、そうそうない。このレベルに辿り着けて、こんなに早く上達出来てとても興奮しているし、この舞台に自分が来れたことに驚いている。」とフリッツは素直な気持ちを明かしていた。
昨年10月に18歳になったフリッツは、第1セットをベランキスに先取されたものの、193センチからの強烈なサービスからラリーを展開し、反撃に出た。
自身2度目のツアー4強入りだった25歳のベランキスだったが、サービスのスピードを速めてレベルを上げてきたフリッツに26分で第2セットを奪い返されてしまった。
会場に集まった観客も、勝敗を決めるファイナルセットではフリッツの名前を叫びながら応援を始め、マッチポイントではベランキスのバックハンドがネットにかかりゲームセット。その瞬間フリッツは雄叫びをあげ、喜びを爆発させた。
母親でテニスコーチのキャシーは、元WTAツアーのトップ10選手。
フリッツは14日に行われる決勝戦へ向けて、何も変えるつもりはないと語る。この会場で自分のサービスがどうすれば有効に働くかも把握し始めていると感じていた。
決勝では、第4シードの
S・クエリー(アメリカ)を3-6, 6-3, 6-3の逆転で下した第1シードの
錦織圭(日本)と対戦する。
大会4連覇を狙う錦織は、地元期待の若手のフリッツの挑戦を受ける。
(STATS - AP)
■関連ニュース■
・本音「錦織と戦わなくて済む」・錦織の相手クレーム ボール重い・錦織「ずるい」 7選手を羨む