テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会最終日の31日、男子シングルス決勝戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードの
A・マレー(英国)を6-1, 7-5, 7-6 (7-3)のストレートで退け、R・エマーソン(オーストラリア)の歴代最多6度に並ぶ優勝を飾った。
>>全豪オープン対戦表<<これでジョコビッチは、R・エマーソン(オーストラリア)が持つ全豪オープン最多優勝の6度に並び、グランドスラムでの11度目のタイトルを獲得した。グランドスラム優勝回数では、これで
R・レーバー(オーストラリア)、
B・ボルグ(スウェーデン)と並び歴代5位タイとなった。
「タフな試合だったし、幸運だった。最高の友人でもあり、テニスというスポーツへ多大な情熱を持っている選手。彼(マレー)はこれからの将来、きっとチャンスに巡り会うのは確実だと思う。」とジョコビッチは、マレーを称賛した。
これでジョコビッチはマレーとの対戦成績を21勝9敗とした。それには全豪オープンの4度の決勝戦も含まれる。
この日のジョコビッチのテニスは良すぎた。
試合はスタートからジョコビッチがマレーのサービスゲームで2度ブレークし、一気にゲームカウント4-0とリードして試合の主導権を握った。詰めかけたファンからは「マレーにもチャンスを!」との声があがったほどだった。
しかしジョコビッチはその隙をマレーに与えず、第1セットをわずか30分で先取した。
第2セットに入ると更なる長いラリー戦が繰り広げられ、高い緊張感の中でプレーが続いた。マレーは自身を鼓舞するような叫び声を上げ、時には怒りでラケットを叩きつける場面も見られた。ジョコビッチもたまったイライラからラケットを振り回す機会も増えていた。
第7・第8ゲームで両者ブレークすると、第11ゲームでこのセット2度目のブレークに成功したジョコビッチが第2セットも取った。第3セットも序盤でブレークしてリードを奪ったジョコビッチだったが、第6ゲームでマレーにブレークバックされ、このセットをタイブレークへ突入。
しかし、そのタイブレークでは再びギアを上げたジョコビッチが6-1としてチャンピオンシップ・ポイントを握ると、マレーも反撃を見せるも時すでに遅し。3度目のチャンピオンシップ・ポイントをサービスエースで決めたジョコビッチが優勝を決めた。
ジョコビッチはコートへ膝と手をつくとコートにキスをし、2014年からコーチに就任している
Bo・ベッカー(ドイツ)らがいる観客席へと歩み寄り、抱き合い喜びを共有した。
(STATS - AP)
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