テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/ メルボルン、ハード)は大会最終日の31日に、男子シングルス決勝戦が行われる。その決勝では世界ランク1位で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードの
A・マレー(英国)と対戦するが、大方の予想はジョコビッチ優勢となっている。
>>全豪オープン対戦表<<これまでの全豪オープンでジョコビッチは5度決勝進出を果たしており、その全てで勝利を飾っており、今回は自身11度目のグランドスラム優勝を狙う。それは男子プロテニス史上5位と並ぶもので、全豪オープンだけを見てもR・エマーソン(オーストラリア)に並ぶ6度目の優勝を狙う。
「前向きな予想を耳にすると、もちろん誉められているようだし、自信にもつながる。でも、それで我を忘れてはならない。その予想通りの結果を出すために、精神的な障害にもなり得るから。優勝して予想通りになるように努める必要がある。」と多少のプレッシャーも感じていた。
ジョコビッチはこれまでにも似たようなプレッシャーに陥っていた。昨年の全仏オープンでは優勝候補筆頭だったが、第1シードとして28連勝を前に、第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)に屈した。それまでワウリンカとの対戦では17勝3敗と圧倒する成績を誇っていた。
これまでもマレーと決勝で対戦してきたジョコビッチ。しかし、全豪オープンではマレーにトロフィーを譲ってはいない。
「自分も同じような状況に立った経験がある。例えば全仏オープンでは、
R・ナダル(スペイン)がその大会を圧倒していて、その優勝には辿りつけていない。」とジョコビッチ。
加えて「優勝への情熱も理解出来る。そして現在持っている優勝への願いも分かる。それでも、もちろん彼(マレー)には警戒しなければならない。それは間違いない。」と、気を引きしめていた。
(STATS - AP)
>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<
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