テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は22日、男子シングルス3回戦が行われ、第7シードの
錦織圭(日本)が第26シードの
G・ガルシア=ロペス(スペイン)を7-5, 2-6, 6-3, 6-4で下し、5年連続の4回戦進出を決めた。
>>全豪オープン対戦表<<>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<昨シーズン、特に終盤では怪我に苦しんだ錦織。この日の試合でも第1セットを先取した直後にトレーナーを呼び、テーピングしていた右手首に更にテーピングを巻くなどの処置を受け、観客の間で一瞬不安がよぎった。
その後の第2セットを落とすも、第3セットからは右手首の違和感を感じさせないプレーを披露し、5年連続のベスト16進出を果たした。
「同じような怪我を2年前にも経験していた。問題を感じたから、そこにテーピングを施す必要があった。前の怪我が戻ってきたのかもしれないけど、次の試合には問題ないと思う。」と錦織は怪我について語った。
この9年間のプロテニス人生で、数多くの怪我を経験してきた錦織は、怪我に対してとても注意深くなっている。昨年も怪我に苦しめられてシーズンを終えていた錦織は、長いシーズンを見越して、そして攻撃的な自身のプレースタイルに耐えられる体になるために、怪我を避ける体づくりを心掛けている。
オフシーズンにはカリフォルニアとフロリダでフィジカル・トレーニングに10日間を費やした。そのトレーニングには、コーチであるD・ボッティーニと
M・チャン(アメリカ)も帯同していた。そして、より強い体づくりに努めていた。錦織は同時に、シーズンを通して大会期間中は回復にも更なるケアを心掛けようと考えている。
「怪我はなかなか避けられないけど、自分にはもう起きないと思う。良い治療と良いトレーニングをシーズン中にも受けようと思っている。常に健康でいられるようにしたい。起きる時は起きてしまう。だから、下を向かずいつも前向きでいたい。」と錦織。
2014年に準優勝の快進撃を見せた全米オープン。昨年は、全豪オープンと全仏オープンでベスト8入りを果たした。しかし、徐々に体に異変が出始めた。6月はふくらはぎの怪我でゲリー・ウェバー・オープンとウィンブルドンを途中棄権し、8月のシンシナティ・マスターズは臀部の怪我で欠場を余儀なくされた。
さらに全米オープンではまさかの初戦敗退、その後の2大会は欠場や棄権を強いられていた。
「あれは不運だった。それでも怪我は毎年少なくなっている。数年前より、かなり前向きな気持ち。」と錦織は現在の状態を話した。
健康であれば次に対戦する第9シードの
JW・ツォンガ(フランス)を下し、自己最高成績に並ぶ全豪オープン8強入りが見えてくる。
(STATS - AP)
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