テニスの四大大会の次に位置し、毎年3月にアメリカのフロリダ州マイアミで開催される準グランドスラムのマイアミ・オープン(男子マスターズ1000大会、女子プレミア・マンダトリー大会)は判決の結果、会場の移転がほぼ確実となったと大会顧問弁護士が30日に明らかにした。
判決では、マイアミ近郊の島にある大会施設をアップグレードすることを阻止する決断を下した。テニス史上最も名声の高いこの大会を維持するためには、会場の改修工事は必要不可欠だと大会主催者及び関係者は長年言い続けていた。
控訴した第3地方裁判所は先週、大会施設の改築を制約する下級裁判所の判決を認めた。大会施設はマイアミ・デイド郡によって所有されている。
大会が現在の会場であるマイアミのキービスケインに残る可能性を問われたE・スターンズ弁護士は「奇跡でも起きない限り、かなり可能性は薄い。古い歌で、それがなくなって初めてその大切さを知ると言うのを知っているか。明らかに我々はそれを知るだろう。」とその可能性の低さを示唆していた。
大会を所有しているインターナショナル・プレーヤーズ・チャンピオンシップ Inc.は、マイアミ・デイド郡と8年間の誓約を結んでいるが、スターンズ弁護士が言うには、施設の改築に郡が関与しないため誓約は無効であると語る。マイアミ・オープンの大会側は改築のために5,000万ドル(約61億円)を支払う予定でいた。
スターンズ弁護士は「施設の老朽化のために、その輝きをかなり失ってしまっており、現在の会場にとどまらせるためには改築をしなければならない。」と現状を語っていた。
しかし、マイアミ・オープンがすぐに移転されるかについては、明言を避けていた。
大会主催者は判決についてのコメントは控えるとしていた。移転先として考えられるのは、マイアミのオーランドから南アメリカや中国にまで及ぶ。
(STATS - AP)
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