男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は22日、シングルス決勝戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードの
R・フェデラー(スイス)を6-3, 6-4のストレートで下し、史上初の大会4連覇を達成した。
今シーズン、全豪オープン、ウィンブルドン、全米オープンを制し、全仏オープンでも準優勝を飾るなどキャリア・ベストのシーズンを送ったジョコビッチは、この日も握られた2度のブレークピンチをしのぐと、過去6度の優勝を誇るフェデラーを1時間20分で下してトロフィーを手にした。
「これ以上のシーズンの終わり方はないはず。全米オープン以降もなぜかベストのプレーが出来ていた。アジア・シーズンも、インドアでのパリでもここロンドンでも。」とジョコビッチは、シーズン終盤を振り返った。
シーズン獲得ポイントの上位8選手しか出場出来ないこのツアー・ファイナルで、史上初となる4連覇を達成したことに加えて、過去5年間で4度目となるシーズンを1位で終える。ジョコビッチにとっては、忘れられないシーズンとなった。
この日の勝利はジョコビッチの今季82度目の勝利となり、同時にフェデラーとの対戦成績を22勝22敗のイーブンへ持ち込んだ。また、21日に行われた準決勝で
R・ナダル(スペイン)を下したことで、ナダルとの対戦成績も23勝23敗のイーブンに持ち込んでいた。
「その二人の選手とのライバル関係は、自分をここまで成長させてくれた。今、ここにいる自分にしてくれたことは疑う余地もない。こんな選手になるために、コートの上でも外でも、何をする必要があるかを自分に教えてくれた。」と、ジョコビッチはフェデラーとナダルへ感謝の気持ちを表していた。
(STATS - AP)
■関連ニュース■
・ジョコ史上初の4連覇・準Vフェデラー「悔しい」・錦織 今季は世界8位で終了