男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は21日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードの
R・ナダル(スペイン)を6-3, 6-3のストレートで下し、4年連続の決勝進出を果たすと同時に、史上初の4連覇に王手をかけた。
>>ツアーファイナル組合せ表<<通算46度目となった両者の対戦、第2ゲームの1ポイント目で強烈なフォアハンドのリターンエースを決めて勢いに乗ったジョコビッチがブレークに成功し、その後も安定したサービスキープを続けて第1セットを先取。
第2セットに入っても試合の主導権はジョコビッチが握り、第5ゲームでナダルのサービスゲームをブレークする。そして、ブレークチャンスを1度も与えない完璧に近いサービスゲームを展開したジョコビッチがリードを守り、決勝進出を決めた。
ジョコビッチは対ナダル戦を23勝23敗とタイにした。
世界ランク1位のジョコビッチは現在ツアーファイナル3連覇中で、今回は大会史上初の4連覇を狙う。
決勝では第3シードの
R・フェデラー(スイス)と第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)の勝者と対戦する。
今大会はグループ・スタン スミスの予選ラウンドロビン初戦で第8シードの
錦織圭に完勝。しかしフェデラーとの2戦目ではストレートで敗れ、8月から続いていた連勝記録は23でストップした。そして、3戦目で第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)にストレートで勝利し、グループ2位通過で4年連続6度目の準決勝進出を決めた。
今年はツアー10勝、グランドスラムでは全豪オープン・ウィンブルドン・全米オープンの3大会で優勝している。
一方、敗れたナダルは2年ぶりの決勝進出とはならなかった。
今年は2004年以来11年ぶりにグランドスラム無冠のシーズンを送り、思うような結果を残せなかった。しかし、10月のチャイナ・オープンで準優勝を飾ってからは復活の兆しを見せており、11月9日に発表された世界ランキングでは約半年ぶりにトップ5へ浮上。
今大会はグループ・イリ ナスターゼの初戦で第4シードのワウリンカ、2戦目で第2シードの
A・マレー(英国)、3戦目で第7シードの
D・フェレール(スペイン)に勝利し、3戦全勝のグループ1位通過で決勝トーナメント進出を決めていた。
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