男子テニスツアーのスイス・インドア(スイス/バーゼル、ハード)は30日、シングルス準々決勝が行われ、第3シードの
R・ナダル(スペイン)が第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)を4-6, 6-3, 6-3の逆転で退け、準決勝進出を果たした。
第1セットを先取されたナダルは、第2セットでも先にブレークを許す苦しい展開だった。しかし、そこから徐々にリズムを掴むとフルセットでチリッチから勝利を手にした。ナダルは今大会ここまでの3試合全てフルセット勝利と、勝負強さを発揮している。
L・ロソル(チェコ共和国)との1回戦では、ロソルのサービング・フォー・マッチからタイブレークへ持ち込んでの勝利だった。
チリッチとの準々決勝では「彼(チリッチ)は素晴らしいプレーをしてきた。だから、リターンのポジションを変えながらプレーをする必要があった。」とナダルはチリッチのプレーへの対策を練っていたと明かした。
第2セットではゲームカウント1-3とリードされたが、不安定なサービスになったチリッチの隙を突いたナダルが2度のブレークに成功し、第2セットを奪い返す。
ファイナルセットでも勢いを維持したナダルは、再びチリッチから2度ブレークし、最後はチリッチのバックハンドのボレーがアウトとなりゲームセット。2時間13分の接戦を制してベスト4進出を決めた。
準決勝でナダルは、第5シードの
R・ガスケ(フランス)と対戦する。
この日の準々決勝でガスケは、長身から繰り出すサービスが武器の
I・カルロビッチ(クロアチア)を6-4, 6-7 (2-7), 7-6 (8-6)の接戦の末に下しての勝ち上がり。
この試合、唯一のブレークはガスケが第1セットに奪った1ゲームのみで、その後はカルロビッチの強烈なサービスに苦しみ、試合を通して32本ものサービスエースを決められた。ファイナルセットのタイブレークではマッチポイントを握られながらも、それを切り抜け勝利をものにした。
(STATS - AP)
■関連ニュース■
・ナダル 7度目の挑戦跳ね除ける・辛勝ナダル「難しい試合」・ナダル「ストロークに問題」