男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード)は14日、シングルス2回戦が行われ、第6シードの
錦織圭(日本)は世界ランク32位の
N・キリオス(オーストラリア)を1-6, 6-4, 6-4の逆転で下し、2年ぶりの3回戦進出を決めた。
>>上海マスターズ対戦表<<今大会上位シードは1回戦免除のため、錦織は今回が初戦だった。
この試合、第1セットの第1ゲームからエンジン全開のキリオスに圧倒された錦織は、キリオスに5ゲーム連取を許す一方的な展開に。第6ゲームでようやくサービスキープに成功するも挽回できず、このセットを落としてしまう。
身長193センチから放たれる強烈なサービスと速いテンポに対応出来ていなかった錦織だったが、第2セットから徐々に自身のペースを掴み始め、第10ゲームでこの試合初めてブレークに成功し1セットオールとする。
ファイナルセットでは、両者サービスキープが続く一歩も譲らない展開となるも、粘り強いプレーを見せた錦織が世界ランク6位の実力を発揮し勝利を手にした。
3回戦では、第12シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)と
F・フォニュイーニ(イタリア)の勝者と対戦する。
先日の楽天ジャパン・オープン準決勝で、
B・ペール(フランス)に逆転で敗れて大会2連覇を逃した錦織。今年の全米オープン1回戦でも対戦したペールに2度目の敗戦を喫するも、大会後の世界ランキングでは6位キープとなった。
上海マスターズには今回で6年連続の出場となり、2011年には
JW・ツォンガ(フランス)らを下してベスト4進出を果たしているが、昨年は初戦となる2回戦で
J・ソック(アメリカ)に敗れた。
シード勢が順当に勝ち進んだ場合、錦織は準々決勝で第2シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する組合せとだったが、フェデラーが13日の2回戦で予選勝者の
A・ラモス=ヴィノラス(スペイン)にフルセットの末に敗れてまさかの初戦敗退となったため、両者の対戦は実現しなかった。
一方、敗れた20歳のキリオスは気性が荒いことでも知られており、近年では何度か問題を起こしテニス界を騒がせている。今年8月のモントリオール・マスターズでは、
S・ワウリンカ(スイス)に侮辱的な発言をしたため、ATP大会への出場禁止と罰金が科せらた。
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