女子テニスツアーの東レ・パン・パシフィック・オープンテニス(東京/有明コロシアム、ハード)は21日、本戦出場をかけた予選最終戦が行われ、
江口実沙(日本)が
O・サウチュック(ウクライナ)に3-6, 4-6のストレートで敗れて念願の本戦出場とはならなかった。
この試合の第1セット、江口はサービスの調子が上がらず、ファーストサービスの確立を39パーセントまで落とした。自身のサービスゲームがキープ出来なかった江口はこのセットを落としてしまう。
続く第2セットでは、徐々にサービスの確立を上げて1度のブレークに成功するも、サウチュックの強打に圧倒されて自身のペースに持ち込むことが出来なかった。第10ゲームでは1度マッチポイントを凌いで粘りを見せたが、最後は江口のストロークがネットにかかり幕が下りた。
自身のミスで試合が終わりを告げた瞬間、江口は深くうつむき落胆を隠せなかった。予選2回戦後のオンコート・インタビューで「今年こそは予選突破出来るように頑張ります」と語っていたように、昨年も予選決勝で敗れていた江口。コートを去る時、観客からは暖かい拍手が送られていた。
23歳の江口は、下部大会でキャリア通算4度のタイトルを獲得しており、先日の全米オープンでは2年連続で予選に出場。グランドスラム初の本戦出場まであと1勝と迫ったが、予選決勝で敗れて本戦出場を逃した。
一方、同日に行われた予選最終戦では、江口の他に予選第6シードの
日比野菜緒(日本)、予選第8シードの
尾崎里紗(日本)が本戦出場の切符を手にするべく奮闘していたが、いずれも敗れて日本勢から予選勝者は現れなかった。
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