海外メディアのFOX SPORTSは、男子テニスで元世界ランク4位の
J・ブレイク(アメリカ)が9日に滞在していたホテルの前で人違いから逮捕された事件を報じた。現地11日にその時の模様が録画されている監視カメラの映像を公にしている。
38歳のブレイクは、ホテルで発生した不正クレジットカード取り引きに関わった人物と間違えられて逮捕されたと警察から語られた。
グランドスラムで3度のベスト8入りを果たし、世界ランキングで自己最高4位を記録したブレイク。2013年の全米オープンを最後に引退するまで、シングルスで10度の優勝を飾っている。
9日、ジェームズ・フラスカトレ警官によってニューヨークのマンハッタンの中心にあるホテルの前で行われた荒々しい逮捕劇について、ニューヨーク市長やニューヨーク警察から謝罪される事態となった。
監視カメラが映し出したのは、ブレイクがニューヨークのグランドハイアット・ホテルの目の前で銀色のポストへ向かって立っていた。
そしてフラスカトレ警官が突然ブレイクの元へ現れると、掴みかかり地面へ捻り倒した。
ニューヨーク市警のスポークスマン代表のステファン・デイビスが11日にビデオを発表し、ブレイクは10日の夜に国内問題を扱う警官からインタビューを受けたという。
以前はフロリダで警察官をしており、現職に4年間勤めていたフラスカトレはブレイクを逮捕した警官で、11日に確認された法的処置を下された警官でもある。この事案は公に語られたりすることは認められておらず、匿名で状況を語っていた。
出された声明でブレイクは「警察官のほとんどの人達は自身の任務に誠実に取り組んでおり、正しい態度をとると信じている。自分の身に起きたことはとてもまれなことなのは分かっている。」と述べていた。
市長のビル・デ・ブラシオと警察署長のウィリアム・ブラットンは声明で「ブレイク氏に対してニューヨーク市は深く謝罪する。」と語り、市長も署長もブレイクと直接会う準備は出来ていると話す。
「なぜこんな間違いが起きたのか詳しく調査中であり、誰に責任があり、このようなことが将来再び起きないように今回から何かを学ぼうとしている。」と加えていた。
ブラットンは11日、この警官の公務記録を捜査し直しており「そのうちの幾つかは潔白を証明するものだと判断される。」としている。しかし詳細は語られてはいない。
また、ブレイクは12日行われた全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)男子シングルス準決勝 第2シードの
R・フェデラー(スイス)と第5シードの
S・ワウリンカ(スイス)の試合を観戦していた。
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